HTBの経営再建に貢献 澤田氏を名誉市民へ 佐世保市審議会が答申

澤田秀雄氏

 佐世保市名誉市民審議会(会長・中島憲一郎長崎国際大学長、8人)は26日、経営破綻したハウステンボス(HTB)の再建に貢献した澤田秀雄会長(68)に名誉市民の称号を贈ることについて、全会一致で賛成すると朝長則男市長に答申した。
 市は9月定例市議会に関連議案を提出する。澤田氏は2008年にノーベル化学賞を受けた故下村脩氏以来、12人目の名誉市民に選定される見通し。
 澤田氏は10年に経営再建中のHTBの社長を引き受け、入場者数を大幅に増やし、開業以来初めて営業黒字に転じさせた。市は「市の観光産業をけん引する状況まで経営改善させた功績は卓絶」として、審議会に名誉市民選定を諮問。朝長市長は「澤田氏は佐世保観光の救世主であり、知名度アップの大きな力となった」とたたえた。
 澤田氏は大阪府出身。1980年にエイチ・アイ・エス(HIS)の前身となる旅行会社を設立。格安航空券販売を中心に業績を伸ばした。今年5月に経営が安定したHTBの社長を退任した。

© 株式会社長崎新聞社