公平な水配分の行動を呼びかけて世界水週間開幕

公平な水配分の行動を呼びかけて世界水週間開幕

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【ストックホルム2019年8月27日PR Newswire=共同通信JBN】水利用がもっと公平に行きわたって初めて、人類は今日の主要問題に取り組むことができる。世界規模の水問題に関する主要イベント、世界水週間が26日開幕し、各講演者は水の配分・管理法の抜本的転換を呼びかけた。

2019年の世界水週間は8月25-30日、「Water for Society: Including all」(全てを含む社会の水)をテーマに、スウェーデンのストックホルムで開催されている。このカンファレンスはストックホルム国際水協会(Stockholm International Water Institute、SIWI)が主催し、29年続けられている。

歓迎あいさつでトルグニー・ホルムグレンSIWI事務局長は、水を使って世界的課題を解決する重要性を強調し、「われわれの社会の多くは、繁栄を実現して貧困を根絶し、気候の危機に取り組むうえで、水が果たす決定的な役割に気付いていない。われわれはともに、その認識を改め、水に関連する解決の可能性を解き放つことができる」と語った。

スウェーデン政府のペーテル・エリクソン国際開発協力相も水管理の改善を推奨し、現在の傾向が続けば2051年までに世界人口の52%と世界穀物生産の40%が危険にさらされると警告し、「貧しく置き去りにされた人々が不釣り合いな影響を受け、それが不平等拡大に拍車をかける」と付け加えた。

河川の権威で2019年ストックホルム水大賞(Stockholm Water Prize)を受賞したジャッキー・キング博士は、自然の権利が次第に認知されていることに勇気づけられるとし、「われわれに方法と技術はあるが、それを生かすモメンタムを必要としている」と話した。

中国の公衆環境研究センター(IPE)を創設した馬軍氏は、オープンデータへのアクセスが最も重要な技術的変化の1つであると述べた。センターの汚染データベースは水質保全に重要な役割を果たしている。馬軍氏は現在、透明性向上を強く働きかけている。

先住民の権利に関する国連特別報告者、ビクトリア・タウリコープス氏は、先住民の権利が尊重されている場所でエコシステムが一層保護されているようすを語った。彼女は水コミュニティーが先住民活動家に対する暴力増大を非難するよう要請し、「環境を保護しようとする者が殺害されれば、われわれ全員が最後の生物多様性資源を保護するチャンスは少なくなる」と述べた。

詳細な情報は以下参照。

Video: SIWI on Vimeo
Images: https://www.flickr.com/photos/siwi_water
PHOTO - https://mma.prnewswire.com/media/965676/World_Water_Week_2019.jpg

www.worldwaterweek.org

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ソース:Stockholm International Water Institute (SIWI)