球磨の駅、魅力感じて 人吉市の松本さんが本出版

「球磨川の駅・ものがたり」を出版した松本晉一さん=人吉市

 熊本産業遺産研究会の松本晉一[しんいち]さん(73)=人吉市=がこのほど、鉄道解説本「球磨川の駅・ものがたり」(人吉中央出版社)を出版した。今年開通110年を迎えるJR肥薩線と、同じく30年を迎える第三セクターくま川鉄道の魅力に迫っている。

 球磨川に並走し、地元で「川線」と呼ばれる肥薩線の八代~人吉駅間51・8キロの16駅とくま川鉄道の全14駅、バス路線の1駅を収録した。

 カラー写真をふんだんに使用。明治時代の古写真も載せている駅もある。駅周囲の自然や歴史、農林業など産業についても詳しく紹介。住民らの生活に密着している31駅を多角的に解説している。

 松本さんは「本を手に列車に乗って、各駅の魅力を感じてほしい」と話している。A5判、212ページ。1500円(税別)。(小山智史)

熊本日日新聞 2019年8月25日掲載

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