岡山観光におすすめ!定番から穴場まで!人気スポット30選

瀬戸内海や高原地帯、歴史ある町並み、美術館…等、多彩な魅力を持つ岡山。温暖な気候で、太陽の恵みたっぷりの果物や魚介類のほか、ご当地グルメもたくさん。今回はそんな岡山でするべきこと30選をお届けします。

岡山ってどこにあるの?

本州の西部、中国地方に属する岡山県。東京からなら新幹線で約3時間20分、飛行機で約75分。大阪・京都からは新幹線で約45分から60分。また、岡山空港にはソウルや上海、香港、台北からの直行便も就航しています。

備前エリア

穏やかな瀬戸内海に臨む、県内南東部にあるエリア。温暖な気候を生かしたフルーツや魚介類などが豊富な地域としても知られています。「岡山城」や日本三大名園のひとつである「岡山後楽園」などのスポットが人気。

漆黒の「岡山城」を訪れる

8年の年月をかけ、1597年に築城されたお城。最大の見どころである天守閣は、3層6階建ての望楼型。壁に黒漆塗りの下見板が取り付けられており、その外観から「烏城(うじょう)」の異名を取っています。国宝に指定されていましたが戦災で焼失。現在は再建され、城主の権威を象徴する書院造りの居間(城主の間)も復元されています。

入場料
常設展期間:大人300円、小中学生120円
展示入替期間:大人150円、小中学生60円
※岡山後楽園との共通券あり(大人560円)

日本三名園のひとつ「岡山後楽園」で四季を感じる

約300年前に岡山藩主のやすらぎの場として造られた庭園。ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンでも三つ星に認定されています。後楽園の中心的建物・延養亭からは、園内の景観を一望。広い芝生地や池、築山、亭舎が園路や水路で結ばれており、回遊しながら四季折々の眺望を楽しむこともできます。

入園料:大人(15歳〜64歳)400円
※岡山城との共通券あり(大人560円)
※2019年10月1日以降一部料金が改定されます。詳しくは公式ホームページをご確認ください。

西大寺で有名な「裸祭り」を見る

2月に岡山を訪れるなら、ぜひ見ておきたいのが日本三大奇祭のひとつ「裸祭り(西大寺会陽)」です。その主役となるのは、約9,000人もの締め込み姿の男衆。威勢のよいかけ声とともに冷水を浴び、境内を巡回。クライマックスには本堂に集まり、投げ入れられる「宝木(しんぎ・福を呼ぶ護符のこと)」の争奪戦を繰り広げます。国の重要無形民俗文化財。毎年2月第3土曜日の夜に開催されます。

「牛窓オリーブ園」を散策する

日本を代表するオリーブ生産地・瀬戸内市牛窓の丘陵地にある眺めの良いスポット。約2,000本のオリーブの成木が植えられた園内には散策道のほか、オリーブショップやカフェ、宿泊施設などが点在。瀬戸内海を望む展望台からは「日本のエーゲ海」とも呼ばれる美しい風景を堪能できます。

伝統工芸品「備前焼」を買う

岡山の伝統工芸品といえば「備前焼」。日本六古窯※のなかでも、もっとも古い窯場の焼き物です。絵付けもせず釉薬も一切使わず焼かれた、飾り気のない素朴な風合いが特徴。窯への詰め方や松割木の焚き方などの工夫によって、さまざまな「窯変」が表れるため、変化に富んだ焼き上がりの表情が楽しめます。

※古来の陶磁器窯のうち中世から現在まで生産が続く代表的な六つの窯の総称。瀬戸・常滑(とこなめ)・丹波・越前・信楽(しがらき)・備前。

絶品!「白桃」を味わう

フルーツの名産地として知られる岡山。なかでも全国にその名を馳せているのが「白桃」です。上品な甘さと気品のある香りは、一度食べたら忘れられない美味しさ。6月から9月にかけてが旬で、みずみずしさが際立つ早生種から濃厚な旨味が堪能できる晩生種など、多彩な品種が栽培されています。

岡山土産の定番「きびだんご」を買う

岡山を代表するお菓子といえば「きびだんご」。もち米に砂糖、水飴、きびを加えて作られる和菓子で、ほんのりやさしい甘さが特徴です。岡山市内に数多く残る伝説と関連深いおとぎ話「桃太郎※」と結びつき、お土産としても人気。プレーンタイプのほか、餡入り、きな粉、黒ゴマ、抹茶味なども展開されています。

※桃太郎がおばあさんに作ってもらった「きびだんご」を持ち、イヌ、サル、キジを従えて鬼を退治しに行く物語。

郷土料理「ままかり寿司」にチャレンジ

食事には、サッパと呼ばれる小魚を使った郷土料理「ままかり寿司」がおすすめ。「ままかり」とはサッパ(関東での呼び名でニシン科の海水魚)の別名で、隣家から「まんま(ご飯のこと)」を借りてくるほど美味しい、ということに由来。二枚におろし、酢に漬けたものをネタにした、岡山ならではのにぎり寿司です。

「岡山オリエント美術館」を見学する

約4,800点にものぼる古代オリエントの美術品を収蔵する「岡山オリエント美術館」。彫刻やモザイク、陶器、装身具といったさまざまな資料が系統立てて収集されており、オリエントの文化と歴史を視覚的にとらえることができます。オリエント建築を連想させる空間で展示を楽しんだあとは、トルコ風のコーヒーが飲める喫茶室で一服するのもおすすめ。

入館料:一般300円、高校・大学生200円、小・中学生100円

「イオンモール岡山」でお土産を買う

雑貨や食料品、ファッションブランドなど350店舗以上が出店する「イオンモール岡山」。岡山の名産をモチーフにした小物、お箸、ふきんといった日本の生活雑貨を扱うお店や、和の食料品のセレクトショップなど、多彩なジャンルのお店がそろっているので、日本のお土産をまとめて買いたいときにはとても便利。岡山駅から徒歩約5分なので、帰り際に買い忘れたお土産を思いだしたときにも立ち寄りやすいですよ。

「備前おさふね刀剣の里 備前長船刀剣博物館」で刀剣を鑑賞する

「備前おさふね刀剣の里 備前長船刀剣博物館」は、全国でも数少ない日本刀の博物館。常設展示では約40口の刀剣を鑑賞でき、年に約6回の企画展も開催。最新のデジタル技術を使ったコーナーでは、映像やゲームをとおして刀剣の世界を楽しく学べます。敷地内には、刀剣を実際に制作している工房もあり、毎月第2日曜には古式鍛錬の様子を見学可能。1,200度という高熱で、火花を飛び散らせながら鋼を打ち延ばす作業は迫力満点です。

入館料:一般500円、高校・大学生300円、中学生以下無料

日本三大稲荷の一つ「最上稲荷」を参拝する

正式名称:最上稲荷山妙教寺(さいじょういなりさん みょうきょうじ)
約1200年という長い歴史を有する「最上稲荷」。境内入り口では、高さ約27mにも及ぶベンガラ色(暗い赤みを帯びた茶色)の大鳥居が参拝客を出迎えてくれます。五穀豊穣、商売繁盛、開運などのご利益があるとされるほか、悪縁をきり、良縁を結べる「縁の末社」での両参りもできます。山道を上った先には、最上尊が降臨されたとされる八畳岩があり、大鳥居や備中高松城址を一望できる景勝地になっています。

「西川緑道公園」を散歩する

岡山市内を南北に流れる西川用水の両岸に整備された「西川緑道公園」。約100種類にのぼる多様な樹木が約3万8,000本植えられた緑道は、豊かな緑に囲まれ、せせらぎに耳を澄ましながら散策するにはうってつけの場所です。途中には水上テラスや噴水公園といった施設もあるので、疲れたら一休みしましょう。南に下った地点にある「ホタル沢」では、初夏には蛍がみられるかも!?

備中エリア

県内北部の中国山地から、瀬戸内海までを縦断するエリア。白壁の美しい「倉敷美観地区」をはじめ、古い町並みが多く残る地域です。そのほかにも、瀬戸大橋を一望する「鷲羽山(わしゅうざん)」や圧巻のスケール感の鍾乳洞「井倉洞」など、見どころ満載。

「倉敷美観地区」の美しい町並みを散策する

歴史を感じさせる古い建物や川沿いの柳並木、白壁となまこ壁のコントラストなど、情緒あふれる町並みが楽しめると人気のスポットです。江戸時代(1603年〜1868年)には米の積出地として栄えた土地で、現在も土蔵などから往時をしのぶことができます。かつて物資を積んだ川舟の往来でにぎわった倉敷川では、観光川舟(大人500円、5歳〜小学生以下250円)が運航。夜間には町並みが幻想的に浮かび上がるライトアップも実施しています。

「大原美術館」でアートに触れる

1930年、倉敷の実業家・大原孫三郎によって設立された「大原美術館」は、倉敷美観地区にある日本初の近代西洋美術館。所蔵作品は、エル・グレコの「受胎告知」、ゴーギャンの「かぐわしき大地」、モネの「睡蓮」をはじめ、その数およそ3,000点。ギリシャ神殿を思わせる門構えの本館のほか、分館、工芸・東洋館も隣接し、日本美術や東アジアの古美術も展示されています。

入館料:一般1,300円、大学生800円、小中高生500円

「吉備津神社」を参拝する

桃太郎※のモデルとなった吉備津彦命がまつられている神社。国宝に指定されている本殿は、ほかでは見られない建築様式「比翼入母屋造(ひよくいりもやづくり・吉備津造り)」が特徴。本殿から続く総延長400mの美しい回廊も県の重要文化財に指定されています。温羅(うら・蛮行を重ねていた一族。物語での鬼)の首があると伝わる御釜殿があり、釜の鳴る音で吉凶を占う神事「鳴釜神事」でも知られています。

※日本に伝わる物語「桃太郎」は、吉備津彦命の温羅退治の伝説がモデルとされている

天空の山城「備中松山城」を訪れる

1240年に築城された「備中松山城」。日本の山城のうち天守が残っているのは、このお城だけ。そして現存する天守は、1683年に修築されたものです。当時の天守が残存する「現存12天守」のひとつとしても有名です。9月下旬から4月上旬の早朝には霧がたちこめることが多く、雲海に浮かぶ幻想的な姿を見ることができます。そのことから「天空の山城」の別名も。城の北東に位置する「備中松山城展望台」からの眺望がおすすめです。

入城料:大人300円、小中学生150円

大迫力!「井倉洞」を散策する

高梁川(たかはしがわ)沿いにそそり立つ高さ約240mの石灰岩の絶壁。その壁面を入口とする鍾乳洞では、ダイナミックな自然美を堪能することができます。石灰岩地帯に雨水等が浸食してできたもので、全長1.2km、高低差90m。つららのようにぶら下がる鍾乳石、したたり落ちた水滴が再結晶した石筍などの奇岩・怪石、三つの滝などとともに、神秘的な世界を体験できます。

入場料:大人1,000円、中学生800円、小人500円

「吹屋ふるさと村」でタイムスリップ気分を味わう

赤銅色の石州瓦(島根県石見地方で作られる粘土瓦)とベンガラ色の外観で統一された「吹屋ふるさと村」。江戸時代から明治時代(1603年〜1912年)に整備された見事な町並みが広がるスポットで、国の重要伝統的建造物群保存地区に認定されています。その特徴は当時の旦那衆が相談の上、町全体が統一されたコンセプトのもと整えられたということ。当時としては、先進的な思想であったといわれています。

「鷲羽山(わしゅうざん)展望台」から瀬戸大橋を一望する

瀬戸内海国立公園随一の景勝地である「鷲羽山(わしゅうざん)」。鷲が羽を広げた様子に似ていることからその名が付けられた山で、国の名勝にも指定されています。二つの展望台からは、島が点在する穏やかな瀬戸内海の風景を一望可能。本州と四国を結ぶ瀬戸大橋の全景も見ることができます。

今注目の岡山デニムの魅力がわかる「児島ジーンズストリート」を訪れる

古くから木綿産業が盛んな岡山。地元の職人の手で仕立て上げられる岡山県産のデニムは「岡山デニム」と呼ばれ、染め・織り・縫製、どれをとっても高品質なのが特徴です。中でも、国産デニム発祥の地・児島地区で加工される「児島デニム」は世界にその名を知られ、特に人気の高い製品。「児島ジーンズストリート」には、そんな地元のブランドショップが軒を連ね、それぞれにテイストの異なる個性豊かな商品を販売しています。ここを歩けば、岡山デニムの魅力とお気に入りの一着に出合えますよ。

「三井アウトレットパーク 倉敷」でショッピングを楽しむ

倉敷を訪れるなら外せないのが、「三井アウトレットパーク 倉敷」でのショッピング。中国地方最大のアウトレットモールで、JR倉敷駅からも徒歩3分と好アクセス。約110ものショップは、国内外の有名ファッションブランドからスポーツブランド、生活雑貨まで充実のラインナップ。免税店も多数あります。

大正ロマンあふれる「夢二郷土美術館」を訪れる

情感あふれる独特の美人画で人気を博した竹久夢二。「夢二郷土美術館」は、彼が活躍した大正時代(1912年〜1926年)の趣漂う建物で、常時約100点以上の夢二作品を展示。肉筆作品の所蔵点数は日本一を誇ります。分館として、夢二が16歳まで暮らした茅葺き屋根の生家がそのまま保存されており、併設のカフェでは夢二をイメージした和菓子や抹茶を楽しめます。

入館料:大人800円、中・高・大学生400円、小学生300円

路面電車「岡山電気軌道」で岡山の街並みを楽しむ

東山線と清輝橋線の二路線からなる「岡山電気軌道」は、岡山駅前駅を起点に約3kmの範囲を走る路面電車。岡山市街の街並みを車窓から楽しめます。沿線には岡山後楽園や岡山城などもあり、移動手段としてもとても便利!一日乗車券(大人400円、子ども200円)を使えば、二路線が一日乗り放題で、周辺観光スポットの割引といった特典もあります。

瀬戸大橋クルーズをする

世界最大級の規模を誇る瀬戸大橋の迫力を間近で感じるなら、海上クルージングがおすすめ。児島観光港から「瀬戸大橋周遊観光船」が出航しており、約45分間のクルージングを楽しめます。穏やかな瀬戸内海と、点在する島々が織りなす美しい景観を楽しみながら、威容を誇る瀬戸大橋に大接近できますよ。

料金:大人1,550円、小人780円

美作(みまさか)エリア

中国山地の豊かな自然や、脈々と受け継がれてきた文化・歴史が感じられる、県内北部のエリアです。西日本屈指の高原リゾート「蒜山高原(ひるぜんこうげん)」や、美人の湯として親しまれる三つの温泉「美作三湯(湯原・奥津・湯郷)」、旧街道の歴史的町並みなど、さまざまな見どころがあります。

美肌の湯「奥津温泉」でリラックス

美作三湯のひとつ「奥津温泉」があるのは、中国山地の山々と吉井川に抱かれた自然豊かな小さな里山・鏡野町。江戸時代に開かれた温泉で、川沿いには風情ある老舗旅館や民宿が軒を連ねています。奥津橋のたもとでは奥津温泉ならではの風習「足踏み洗濯※」の実演も見学可能3月上旬~12月中旬の日曜、祝日(荒天中止)。

※もともとは熊や狼などを立って見張りながら、川に湧き出る湯で洗濯をしたのがはじまり

「勝山町並み保存地区」を散策する

城下町・勝山には、白壁や格子窓の古い町並みが今なお残る「町並み保存地区」があります。旧街道の要衝として栄えた場所で、昔ながらの酒蔵や旧家、江戸時代の武士の生活をしのぶ武家屋敷などが残存。古民家や蔵を改装したカフェやギャラリーもあり、そぞろ歩きにぴったり。家々の軒先を彩る草木染めののれんにも注目してくださいね。

リゾート「蒜山高原(ひるぜんこうげん)」を訪れる

西日本屈指のリゾート「蒜山高原(ひるぜんこうげん)」。鳥取県境に沿って連なる蒜山三座(上蒜山、中蒜山、下蒜山の三山の総称)を望むなだらかな高原地帯です。日本最大のジャージー牛の産地としても知られており、牛たちがのんびりと草をはむ牧歌的な風景や、ジャージーヨーグルトなどの乳製品が堪能できるレジャー施設「ひるぜんジャージーランド」が人気。そのほか、サイクリングやキャンプ、乗馬などが楽しめるスポットも。

岡山国際サーキットを見学する

「岡山国際サーキット」は、かのミハエル・シューマッハがF1で初優勝したことでも有名な、西日本を代表するサーキット。カーレースやイベントがない日には、レース時には入れないエリアを散策したり、カフェでくつろぎながら走行するマシンを眺めることができます。練習走行の風景やドライバーの普段の姿も見られるかもしれませんよ。

「犬島」でアートを鑑賞する

瀬戸内海に浮かぶ、アートの島として人気の高い犬島。歩いて一周できるほどの小さな島に、100年以上前に操業していた銅製錬所の遺構を美術館として再生した施設や、近代アート作品を展示したギャラリーなどが点在しています。ほかにも植物園やカフェなど、魅力的なスポットが満載。島の暮らしとゆるやかにつながるアートの世界を肌で感じながら、のんびり散策を楽しめます。

いかがでしたか?岡山はどのエリアをとっても魅力あるスポットがそろっているので、プランの立て方しだいで多様な楽しみ方ができますよ。ぜひ、旅の前の参考にしてくださいね。

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