メッツ・アロンゾが42号 シーズン本塁打の球団記録更新

日本時間8月28日、ピート・アロンゾ(メッツ)が本拠地シティ・フィールドで行われたカブス戦で、ダルビッシュ有から先制の42号ソロを放った。すでにシーズン本塁打のナ・リーグ新人記録を更新しているアロンゾは、この一発により、メッツのシーズン本塁打記録を更新。1996年にトッド・ハンドリー、2006年にカルロス・ベルトランが記録した41本塁打を上回り、球団史に新たな1ページを刻んだ。

現在ヤンキースでアドバイザー職に就いているベルトランは、アロンゾの記録更新について「ピート・アロンゾのような若くて優秀な選手に自分の記録を破ってもらえて嬉しいよ」とコメント。「個人的に彼と会ったことはないけど、彼は常に情熱を持ってプレイし、どんな打席でも諦めない選手だということを聞いている。メジャー1年目から素晴らしい活躍をしているよね」とアロンゾの活躍を称えた。

レギュラーシーズンはまだ4週間半を残しており、アロンゾは現在のペースでいくと52本塁打、125打点でシーズンを終えることになる。52本塁打は、2017年にアーロン・ジャッジ(ヤンキース)が打ち立てたシーズン本塁打の新人記録に並ぶ数字。また、125打点はマイク・ピアッツァとデービッド・ライトが持つ球団記録(124打点)を上回る数字である。アロンゾはさらなる金字塔を打ち立てる可能性を秘めているのだ。

なお、新人選手が球団のシーズン本塁打記録を更新するのは、1938年にジョニー・リゾーが23本塁打を放ってパイレーツの球団記録を更新して以来、実に81年ぶりのことである。リゾー以前には、1929年のアール・アベリル(インディアンス)、1929年のデール・アレクサンダー(タイガース)、1930年のウォーリー・バーガー(ブレーブス)、1934年のジーク・ボヌーラ(ホワイトソックス)、1934年のハル・トロスキー(インディアンス)と新人がシーズン本塁打の球団記録を打ち立てた例はいくつもあったが、リゾー以降、80年以上にわたって新人が球団記録を塗り替えることはなかった。アロンゾの球団記録更新は、まさに歴史的な快挙であると言えそうだ。

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