「彼への怒りが爆発したので何度も刺した」 殺人で同居の女逮捕 刺殺後、自らを刺して被害者装おう

神奈川県警 大和警察署

 大和市のマンション一室で今月5日、住人の男性が刃物で刺され死亡した事件で、大和署は28日、殺人の疑いで、男性と交際し同居していた自称アルバイトの女(21)=同市大和東3丁目=を逮捕した。同容疑者は「彼氏に刺された」と自ら110番通報し、腹部に負った重傷で入院していた。署は同容疑者が男性を刺した後、被害者を装うために自身を刺したとみて捜査している。

 逮捕容疑は、8月5日午前5時ごろ、同市の自宅マンションで、交際相手の会社員の男性(22)の背中など数十カ所を包丁で刺して殺害した、としている。「彼への怒りが爆発したので何度も刺した」などと供述、容疑を認めているという。

 署によると、司法解剖の結果、男性の死因は失血死と判明した。同容疑者は事件直後、「私を刺した後に(男性が)自身を刺した」などと説明。傷口の状況などを不審に思った署は、回復を待って同容疑者に事情を聴いたところ、男性を包丁で刺したことを認めたという。

 2人は6月から現場マンションで同居していた。署は、2人の間に何らかのトラブルがあったとみて動機や経緯の解明を進める。

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