招聘作家3人決まる アーカスプロジェクト 守谷拠点に制作へ

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現代美術を、地域振興に結び付けながら支援する県の「アーカスプロジェクト」事業で、中心となるプログラムのアーティスト・イン・レジデンス(AIR、滞在制作)に本年度、招聘(しょうへい)するアーティスト3人が決まった。作家たちは9月4日から12月12日までの100日間、守谷市板戸井のもりや学びの里内のアーカススタジオを拠点に制作活動を行い、それぞれのコンセプトでのアート作品を完成させる。

国籍を問わず有望な若手アーティストを対象にしてきたAIRだが、本年度は「日本人枠(1人)」が設けられた。プロジェクト実行委員会によると、応募の内訳は外国人642件(88カ国・地域)、日本人23件だった。

招聘が決まったのは、クリストファー・ボーリガード(イタリア、1981年生まれ)、渡辺拓也(日本、同90年)、ルース・ウオーターズ(英国、同86年)の各氏。

ボーリガード氏は、2020年の東京五輪に向けた都市開発がコミュニティーに及ぼした影響を考察した作品を制作する。渡辺氏は常総市での日系ブラジル人と日本人のコミュニティーの分断をテーマに据える。ウオーターズ氏は宇宙開発について調査し、人類が未踏の領域を切り開いていく意思と行動が何に支配されているのかを問う。

審査には竹久侑(水戸芸術館)、田坂博子(東京都写真美術館)各氏が関わった。ディレクターの小沢慶介氏は、今回の応募の傾向について「アフリカの国々からの応募が飛躍的に伸びた」とし、選考に当たっては、動機が積極的・具体的か▽自ら設定した新たな課題に取り組む姿勢▽独自の視点や思考での提案か-という観点から絞り込んだとコメントしている。

問い合わせはアーカススタジオ(電)0297(46)2600