テレビといっしょが面白い!? スマートスピーカーを体験してみた

テレビといっしょが面白い!? スマートスピーカーを体験してみた

テレビのCMなどでもおなじみのスマートスピーカー。呼びかけるだけでいろいろな情報を教えてくれたり、私たちの代わりにさまざまな操作をしてくれるスグレモノのこのアイテム、料理や子育てで手が離せない時などとっても便利で賢い相棒なのだが、いざ使うとなると、「設定に自信がない」「声を出して呼びかけるのがちょっと恥ずかしいかも」と、二の足を踏んでいる人も多いかもしれない。だが、そんな“使わず嫌い”は本当にもったいない! それにこのスマートスピーカー、実はテレビを操作する時にこそ、より大きな力を発揮するということをあなたはご存じだろうか?

ということで今回は「興味はあるけど、まだ使ったことがない」という女性メンバーと、スマートスピーカーの専門家に集まっていただき、真夏のスマスピ体験会を開催した。ちょっとでもスマートスピーカーを身近に感じてもらえたらうれしい。

参加メンバープロフィール


桃世真弓さん

スーパーエコ料理研究家( https://www.momose-mayumi.jp)。身近な食材で、体にもお財布にもやさしいレシピを提案中。家に帰ると時計代わりにテレビをつけちゃうテレビっ子。ドラマもバラエティーもスポーツもまんべんなく視聴するが、「最近ドラマはあまり見なくなりました。1990年代は夢中になって見ていたんですけど(笑)」。お笑いも大好きで、「ブレークする前のロンブーとか千原兄弟が、夜中に出ている番組を追いかけていたりしてました」。音楽ではMAN WITH A MISSIONの大ファン。アニメでは最近「ジョジョの奇妙な冒険」の5部が終わって「どうしようかと思ってます(笑)」と語る。

久保田絵里子さん

子育て真っ最中のお母さん代表。5歳、3歳、1歳のお子さんを連れて参加いただいた。朝はお子さんたちと一緒にNHK Eテレなどを中心に視聴。みんなが幼稚園に行っている間に、録画してある「世界の果てまでイッテQ!」(日本テレビ系)や「ポツンと一軒家」(テレビ朝日系)など、自分の好きなバラエティーを見るそう。レグザを愛用しているので、時々はテレビでYouTube視聴も。「お笑いだったり、音楽だったり、ゲームだったり(笑)」。子どもたちには、録画してある「新幹線変形ロボ シンカリオン」や「アンパンマン」、YouTubeで「パプリカ」や子ども向けの歌のビデオなどを、夕方に時間を決めて見せているそう。ハロー!プロジェクトのファンで、今はモーニング娘。’19の小田さくらさんがお気に入り。

尾崎哲さん

東芝映像ソリューション・クラウド事業センター参事。スマートスピーカーのせんせい。好きなテレビ番組は「ブラタモリ」(NHK総合)。これを見ないと1週間が終わらない。現在の悩みは、息子さんが元気すぎるあまり、息子さんのお風呂タイムが唯一、ゆっくりとテレビを見られる時間であること。もう少し視聴時間が増えるとうれしいなぁと悩む、2児の父親。家族全員で見ている番組は、Eテレの「香川照之の昆虫すごいぜ!」。ちなみに、不定期に放送されるこの番組ですが、みるコレならば、「香川照之」パックなどで見逃しません。

── 今日はお暑い中ありがとうございます。ということで、これがスマートスピーカーです。

── 左から、GoogleのGoogle Home、AmazonのAmazon Echo、そしてLINE Clovaです。見たことは…?

桃世「見たことはあります。使ってはいないけど」

久保田「私も同じです」

桃世「最近自分の周りの人が使ってるのを見ることがあって、興味はあるけど…」

── ちょっとハードルが高い?

桃世「そうですね。どう使うのかとか、何が便利なのかとかは分からないです」

── そうですよね。ぜひ今日は思う存分体験していってください(笑)。

久保田「三つのうちどれがいいとかあるんですか?」

尾崎「そうですね、それぞれ細かい特徴の違いはあるのですが、一般的にそれぞれ自社のサービスとの相性がいいということは言えます。Amazonプライム・ビデオをよく使う人はAmazon Echoが便利だとか」

桃世「なるほど~」

── では、早速尾崎せんせいに実演していただきましょう。

尾崎「はい。最初はよくある使われ方ですが。『ねぇグーグル、今日は何の日?』」

Google Home「今日は8月2日です。2003年のこの日、1970年に打ち上げられた日本初の人工衛星“おおすみ”が、大気圏に再突入して消滅したそうです」

桃世「そうなんだ(笑)」

── 勉強になりますね(笑)。

尾崎「(笑)。そうだ、今日はお子さんたちもいるから…『ねぇグーグル、なぞなぞ出して』」

Google Home「虫が2匹、隠れている鳥ってなあんだ?」

久保田「え?(子どもたちに)鳥だって」

子どもたち「(くちぐちに)えー? 何? ニワトリ?」

Google Home「答えは、ガチョウです」

桃世「あ、蛾と蝶!」

── なるほど。面白いですね。

尾崎「他にも例えば(Google Homeに向かって)ピカチュウと話す」

Google Home「ピカ、ピカチュウ!」

久保田「ピカチュウだ」

尾崎「話してごらん」

子どもたち「こんにちは!」

Google Home「ピカピカチュウ!」

子どもたち「どこにいるの?」

Google Home「ピカチュウ!」

子どもたち「しゃべってる!」

久保田「すごいね」

尾崎「こんなふうに、子どもの遊び相手にもなります。ピカチュウ、さよなら!」

Google Home「ピカチュウ!」

── そしてテレビと連動させることもできるんですね。

尾崎「はい。リモコンでできることはほとんど声だけでできます。実際現在の使用頻度でも、電源のオン・オフや、音量、チャンネル変更などに使われている方が多いです(実演する)」

── 使いたい時にリモコンが見当たらな~い、なんてことありますか?

久保田「しょっちゅうです」

桃世「使いたい時に限って、見当たらないんですよね」

尾崎「そういう時には本当に便利だと思います。まず、LINE Clovaでやってみましょうか。『ねぇクローバ、テレビをつけて』」

(テレビの電源がオンになる)

久保田「声だけでテレビがついた。でも、音が小さいですね…」

尾崎「そういう時は『ねぇクローバ、テレビの音量を上げて』」

久保田「大きくなった!」

尾崎「はい。Google、LINE、Amazon、どのスマートスピーカーでも、テレビを見る時によく使う、電源のオン・オフ、音量の調節やチャンネルの切り替えができるようになっています」

桃世「録画再生とかもできるんですか?」

尾崎「もちろんできます。レグザの場合だと、自分で録画している番組の再生はもちろん、タイムシフトマシンで保存されている番組やYouTubeにある動画からも探してきますから、例えば…“ねぇグーグル、レグザを使って『アンパンマン』を見たい”」)

(アンパンマンが始まる)

久保田「あ、ほら、『アンパンマン』始まった!」

尾崎「これはタイムシフトマシンからですね。録画された中になければYouTubeからの映像が流れます。複数ヒットした時は、そこから選ぶこともできます」

久保田「すごいですねー」

── では、桃世さんに実際にやっていただきましょう!

桃世

「えー、緊張する」

尾崎

「では最初に『ねぇグーグル、レグザを使って』と言ってみてください」

桃世

「はい…。『ねぇグーグル、レグザを使って、マン・ウィズ・ア・ミッションが見たい』」

Google Home

「複数見つかりました」

尾崎

「YouTubeが出ましたね」

── プロモーションビデオですか?

桃世「MAN WITH A MISSION の新曲、『Remember Me』ですね!」

尾崎「音量を上げて!」

桃世「わっ、音が大きくなった。奇麗ですね。YouTubeなのに」

尾崎「奇麗ですよ。レグザで見ると(笑)」

── MAN WITH A MISSION のPVをレグザで見ていると、止まらなくなりますよー(笑)。

桃世「私、小さい画面で見るのに抵抗があってあまり見てなかったんですけど。これならYouTubeもいいなあ」

久保田「私はもうこの大きい画面に慣れちゃって、小さい画面で見られないです」

子ども「『シンカリオン』やらないの?」

(シンカリオンのYouTube動画が始まる)

久保田「あ、『シンカリオン』出た」

── お兄ちゃんが「シンカリオン」見たいっていうから始まったよ(笑)。

桃世「すごいですね。YouTube感ないですもんね」

尾崎「ないですね(笑)。まず番組から検索して、番組がなければYouTubeからも探してくれるんです。もちろん初めからYouTubeを見ることもできます」

── みんなから「パプリカ」が見たいというリクエストあったので、お母さんお願いします。

久保田

「はい。じゃあ『ねぇグーグル、レグザを使ってパプリカ見せて』」

Google Home

「複数見つかりました」

子どもたち

「始まった!(と、曲に合わせて踊る。とっても上手)」

一同「すごーい(拍手)」

尾崎「こんなふうに子守り代わりに踊っていてもらうこともできます。これがすべて声だけで操作できるんです」

── ここまでGoogle HomeとLINE Clovaを使ってきたのですが、実はアレクサ(Amazon Echo)は、これから接続してもらおうと思ってとっておいたんです。ここで久保田さんにアレクサを設定していただきましょう。

久保田「えー。大丈夫かな」

尾崎「スマホの『Amazon Alexa』アプリから、『レグザ』スキルを探して設定できます。テレビ側はレグザのみるコレ画面からクラウド設定のスマートスピーカー連携を選んで…はい、コレでアレクサが使えます」

①セットアップ済みのAmazon Alexa搭載デバイス(Amazon Echoなど)と、Alexaアプリをインストールしたスマートフォンやタブレットを準備し、Alexaアプリで「レグザ」スキルを探して、有効にします。

②レグザの「みるコレ」画面(リモコンの「みるコレ」ボタンを押して表示)で、「アプリ/クラウド設定」>「クラウド設定」> 「スマートスピーカー連携設定」>「スマートスピーカー連携」を選び、スマートスピーカー用連携コード(8桁)を表示します。

③スマートフォンやタブレットで、レグザの「②」で表示された連携コードを入力します。

④連携が完了します。

久保田「できました! 思ったより簡単」

尾崎「では使ってみましょう。Googleでは『ねぇグーグル、レグザを使って』と言っていましたが、こちらはアレクサと呼びかけるだけです」

久保田「アレクサ、テレビを消して。アレクサ、テレビをつけて。わあ、楽しい(笑)。反応も少し早い気がする」

桃世「アレクサ、音量を上げて! …本当だ」

尾崎「そうですね。Googleに比べると少し早いです」

── ここまでスマートスピーカーを色々体験していただきました。初めてだったと思いますけど、いかがでしたか?

桃世「音楽を流したり、天気を検索したりっていう使い方は知っていたんですけど、テレビのリモコン代わりに使うっていうのを実際に見たことがなかったので新鮮でしたね。こんなに便利なんだと思いました。料理中でも、手を使わずに使える! ここが一番のメリットだと思うんですよね。仕事でも使えそうだし。下処理とか分からない時とか、声で呼びかけて動画で見ながらできたら便利じゃないですかね?魚の3枚おろしとか?イカのおろし方とか。思った以上に使えるな、広がるなって思いましたね」

久保田「スマートスピーカーってCMとかで見てはいたけど、設定とか難しそうだしって勝手に思ってて。でも意外と私でもできそうだなと。子どもが3人もいると手はいつもあいていないので、声だけでテレビが操作できるのは本当に便利ですね。形もかわいいスマートスピーカーがあるし、親より子どもの方が、すぐに使いこなしそうな気がしますね(笑)」

尾崎「まだ、テレビとスマートスピーカーがつなげて連想されていないところがあると思うんです。そこをぜひ皆さんにもっと知っていただきたいですね」

── そうですね。今日は長い間どうもありがとうございました。

次回は、スマートスピーカーとレグザのより楽しい使い方をさらに掘り下げて尾崎せんせいにお聞きします。お楽しみに。

Text=武内朗

データ提供:東芝映像ソリューション株式会社

武内朗(たけうちあきら)


TVアナリスト。東京ニュース通信社にて「TVガイド」「TVBros.」編集長ほかを歴任。現在株式会社ニュース企画代表。好きな言葉は博覧強記。3大フェイバリットコンテンツは、ビートルズ・ナイアガラ・魔法少女まどか☆マギカ。

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