ナシ「豊水」収穫進む、伊勢原 長梅雨影響も甘み強く

夏の日差しを浴びて、大きく実ったナシ=26日、伊勢原市伊勢原4丁目のナシ園

 果実栽培が盛んで「フルーツの里」とも呼ばれている伊勢原市で、県内有数の生産量を誇るナシの収穫が進んでいる。JAいせはら果樹部会加入の市内農家52戸が計12.82ヘクタールのナシ園で丹精込めて育てており、現在は朝早くから大きく実った「豊水」の摘み取りに精を出している。

 同部会で委員長を務める和田新一さん(56)のナシ園ではことし、10トンの収穫が見込まれている。梅雨が長引いた影響で例年より4日ほど遅い収穫となったが、梅雨明けの夏の日差しを浴びて、甘みの強い仕上がりになったという。既に市内の直売所などで販売している。

 午前5時ごろから、作業に汗を流す和田さんは「生育は順調。酸味と甘みのバランスの取れた、おいしいナシに仕上がった」と大きな秋の味覚を手に、笑顔で太鼓判を押す。問い合わせは、JAいせはら営農経済部電話0463(93)8115。

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