世界の実業家が北東アジアのビジネス機会の拡大を確認

世界の実業家が北東アジアのビジネス機会の拡大を確認

AsiaNet 80236 (1591)

【長春(中国)2019年8月28日新華社=共同通信JBN】第12回中国・北東アジア博覧会(China-Northeast Asia Expo)は「相互信頼と協力を増進し、北東アジアの美しい新未来を切り開く」をテーマに掲げ、中国北東の吉林省の省都、長春で8月23日開幕した。世界で最もダイナミックな地域の1つである北東アジアにはさまざま好材料が集中していると大方の意見が一致している。北東アジアの協力と開発は、インフラストラクチャー、地元政府協力、人的交流における新しい機会に恵まれている。この地域のすべての国は、地域の繁栄に努める積極的な取り組みを行い、世界経済を下支えすることに貢献する必要がある。

中国・北東アジア博覧会は、6カ国、すなわち中国、北朝鮮、日本、韓国、モンゴル、ロシアが共同参画する同地域唯一の国家レベルの国際的な総合博覧会である。同博覧会は世界にも開かれている。博覧会は、北東アジアにおける政府間の対話と交流にとって重要なチャンネルであり、北東アジア諸国にとっての地域経済および貿易協力、人的交流の主要なプラットフォームであるとともに、一帯一路の共同建設に深く組み込まれている中国の北東地域の重要な窓でもある。

北東アジアは総人口が約17億人であり、世界のGDPの約5分の1を占めている。同地域諸国の経済は高度に補完的であり、極めて大きな協力の可能性を秘めている。統計によると、2018年の中国の北東アジアの5カ国との貿易は総額7585億7000万米ドルに達し、中国の外国貿易全体の約4分の1を占めた。中国は北東アジア5カ国の最大の貿易相手国である。

韓国North Economic Cooperation Commissionのクォン・ジョンフン会長は、中国、ロシア、モンゴル、その他との協力を通じて中国本土と海上間をつなぐ役割を果たすことに前向きである。一帯一路イニシアチブの枠組みの下で、韓国は同国の最先端建設技術と運用能力を利用し、中国投資の広大なネットワークを組み合わせて大きな相乗効果を生み出すつもりである。

ロシア国家院の国際問題委員会のレオニード・スラツキー委員長は、北東アジア協力に関するハイレベルフォーラムで協力と対話の必要性を強調した。同氏は、ロシアの博覧会展示エリアにさまざまな国の博覧会参加者を招き、ロシアの極東地域の開発機会を説明した。

中国商務省の王受文副大臣は、中国側はGreater Tumen Initiative(GTI、広域図們江開発計画)の加盟国と協力して開発戦略の一致を強化し、現実的な協力を推進してGTIの協力の成果をこの地域の人々にもたらし、さらに北東アジアのさらなる繁栄の未来を生み出すためにGTIを独立した国際組織に変革することを推し進めると語った。

欧州などその他の地域はこの博覧会に大いに注目した。博覧会は北東アジア諸国と欧州の企業間の交流を推進するために「チェコ・デー」イベントを開催した。

EU economic senateのウォルター・ドリング氏は、EUは北東アジアとの協力を極めて重視し、来年5月の長春での展示および交流を開催するためにビジネス代表を中国に派遣すると語った。

北東アジア地域協力地方政府首脳円卓会議は第12回中国・北東アジア博覧会の重要活動の1つである。会議の主要成果であるChangchun Consensusは、効率的な地元輸送機関と流通ネットワークの構築と、北東アジアにおける陸海空コリドーの積極的な構築を北東アジアの地元政府に要請した。

中国・北東アジア博覧会には2005年の創設以来、100以上の国・地域の高官、130以上の国・地域の72万人の実業家が参加した。今回のイベントに参加した海外のクライアント数は約1万に達し、世界トップ500社の多数が参加した。

ソース:The Organizing Committee of the China-Northeast Asia Expo