最新作「龍が如く7 光と闇の行方」のゲームジャンルはコマンドRPGで2020年1月16日に発売!記者発表会の模様をレポート

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セガゲームスは、本日8月29日に「龍が如く 最新作」に関する最新情報を発表する記者発表会を、東京・秋葉原UDXにて実施した。

「龍が如く」は、“大人向けのエンタテインメント作品”をコンセプトに2005年に誕生。愛、人情、裏切り……巨大歓楽街に生きる熱き男たちの生き様を描き、累計出荷本数1,200万本を超える人気シリーズとして人気を博している。

そして今回そんなシリーズの最新作としてPS4用ソフト「龍が如く7 光と闇の行方」が発表。新主人公・春日一番をはじめ、新たな舞台やゲームシステムなど、これまでのシリーズ作とは一線を画す、約3年ぶりとなる正統最新作だ。

本日行われた記者発表会では、本作の発売日やゲームシステムを含む最新情報が発表された。本稿ではそんな発表会の模様と発表会終了後に行われたインタビューの模様をお届けしよう。

■シリーズ最新作「龍が如く7 光と闇の行方」がついに発表!

まずは「龍が如く」シリーズ総合監督の名越稔洋氏が登壇。早速「龍が如く 最新作」に関するティザー映像が公開された。

名越稔洋氏

荒川組組長の荒川真澄から組のために身代わりとして出頭してほしいと頼まれる主人公・春日一番。18年の懲役生活を経て出所し、再び組に戻った春日を待ち受けていたのは、信頼していた荒川の銃口だった……。凶弾に倒れた春日一番は、横浜の見知らぬ地「伊勢佐木異人町」で目を覚ます。この地で春日一番の成り上がり人生が描かれていくことになる……というのが本作のおおまかなストーリーラインになるようだ。

ちなみにティザー映像の中で「ドラクエ」というワードが出てくるが、これは春日一番がゲーム好きだという設定によるところだそう。「ドラゴンクエストシリーズ」の生みの親である堀井雄二氏にきちんと許可をもらって使用しているそうだ。

そして「龍が如く 最新作」のタイトルが「龍が如く7 光と闇の行方」になることもあわせて発表。主人公や物語の舞台は変わるが、「龍が如く」シリーズのDNAを受け継ぐナンバリングタイトルとなる。

ここでステージには春日一番を演じる声優の中谷一博さんも登壇。春日を思わせる赤いスーツ姿での登場となった。中谷さんは収録の感想を、「龍が如く」という長く続くシリーズの主人公を演じることにプレッシャーを感じたが、また春日一番を演じたいと思えるほど素敵な収録だったと振り返った。

中谷一博さん

続いて本作のチーフプロデューサーを務める横山昌義氏が登壇し、「龍が如く7 光と闇の行方」のゲーム情報が語られた。

横山昌義氏(画面右)

本作では、新主人公の春日一番が、新たな舞台「横浜・伊勢佐木異人町」で仲間たちと共に成りあがり、巨悪を打ち砕く熱い人間ドラマが描かれる。ここで、物語のカギを握る重要人物が紹介された。

その一人目が中井貴一さん演じる「荒川真澄」。ソープランド生まれソープランド育ちだった春日一番を命をかけて救ってくれた、まさに春日の親代わりの人物だ。かつては東城会の三次団体「荒川組」の組長だったが、東城会の内部情報を警視庁へリークしたことで、結果的に神室町からの東城会の排除と、近江連合の神室町進出に大きく貢献。その功績が認められ、現在では近江連合内でも実質的なナンバー2である、若頭代行を任されている。

続いては堤真一さん演じる「沢城丈」。東城会時代より荒川真澄に仕える武闘派極道。春日一番を毛嫌いしており、18年の歳月が流れても、その嫌悪感は変わらないという。荒川が近江連合の若頭代行となってからは、近江連合直参幹部クラスと同等の権力を持つ。

最後に紹介されたのが安田顕さん演じる「ナンバ」。元看護師のホームレスで、勤めていた病院の薬を闇で横流ししていたことから、看護師免許をはく奪され、「どん底の街」伊勢佐木異人町へと流れついた。荒川に撃たれ、意識を失っていた春日一番の命を救ったことをきっかけに、春日と行動を共にするようになる。

本作では“仲間”が物語の重要なファクターになるそうだ。過去作にももちろん仲間キャラクターはいたが、金も権力も無い未熟な春日一番が成り上がっていくには仲間の存在が不可欠。仲間に助けられながら春日の成長が描かれていく。

また仲間はゲームシステムに大きな影響を与えたと横山氏は述べる。春日一番というキャラクターを“1”から作っていく中で、このキャラクターは暴力だけで成り上がっていくことはできるのだろうか? と疑問を感じたそうだ。春日一番の魅力は、持ち前の明るい性格で、仲間と手を取り合って壁を乗り越えていく姿こそ相応しいのではと考えたという。そこでゲームジャンルも従来のバトル・アクションを見つめ直した結果、「龍が如く7 光と闇の行方」ではコマンド式のバトルRPGが採用されることになったそうだ。

今回はそのゲーム映像も公開された。ぱっと見は従来の作品と同じ用に街中を散策できるオープンワールド形式となる。しかし敵に合うとバトルがスタート。ここからはコマンド式のRPGバトルが展開されるというわけだ。

大きな特徴となるのがリアルタイムで戦況が変化していくこと。敵との距離やその間にあるオブジェクト等々でバトルが変化していくという。また各キャラクターにはそれぞれ職業が存在。ハローワークに行って職につくことでジョブスキルが学べるそうだ。映像では、ナンバがハトを呼び出したりする様子も見ることができた。いわゆる普通のRPGだと魔法使い的なポジションになるようだが、それが「龍が如く」の解釈で現代の職業に落とし込まれているという部分が本作の面白い所だろう。

なお、街では従来の作品のようにプレイスポットで遊ぶこともできるそう。物語の舞台となる横浜の街「伊勢佐木異人町」は、神室町の3倍以上の面積になるそうで、遊びごたえにも期待できそうだ。

今回のバトル映像では、仲間に女性のキャラクターも登場していたが、こちらは3月より開催されていた「『龍が如く最新作』助演女優オーディション」でグランプリに輝いた鎌滝えりさん演じるエリというキャラクターになるそうだ。ステージには鎌滝さんが登壇し、初めてのゲームの収録だったが普段言わないようなセリフも多く新鮮な体験だったと感想を述べた。

鎌滝えりさん(画面中央)

ここまで「龍が如く7 光と闇の行方」のゲーム概要が紹介されてきたが、最後に名越氏から発売時期等の情報が発表された。発売日は2020年1月16日となりPS4向けに発売。北米・欧州での展開も決定し、2020年に発売予定だという。

なお、初回特典にはDLC装備アイテム「真島建設備品セット」とゲーム中で使える装備アイテム「真島建設試供品バット(春日一番専用武器)」「真島建設ヘルメット(防具・全キャラクター使用可能)」が付属。さらに「龍が如く」コラボブランドグッズが当たる抽選券も付いてくる。

最後に名越氏は、今回発表された情報はゲームの一部分でしかないことを強調。また、9月12日より開催される東京ゲームショウ2019ではプレイアブル出展も行うので、ぜひプレイして遊び心地を体験して欲しいとコメントした。

■なぜRPGなのか? 全く新しい「龍が如く」になった理由を語る開発者インタビュー

今回の記者発表会終了後、名越氏と横山氏へのインタビューが行われた。ここからはその模様をお届けしよう。

――今作では、神室町でのプレイはできますか?

名越氏:うーん、捨てるのもなんですしね(笑)。ただメインは横浜なので、どんなところが出るのかという部分はお楽しみでお願いします。

――バトルに関してかなり大胆な変更があったようですが、そのあたりの意図についてお聞かせください。

名越氏:「龍が如く」シリーズも15年近くやってきて、スピンオフ作品や「JUDGE EYES:死神の遺言」など色々と作品を出しました。そこで、ソロプレイのアクションゲームで現代劇という括りで考えたとき、ここからさらに色々と工夫していくことよりも、アクション要素の強いものを作れるスタッフが全く目線を違うところに置き換えて、もっと強く大胆な変化が提案できるようなものを考えました。

アクションを多彩に作れるスタッフだからこういうテイストにできたんだ、と感じられるものになっていると思います。世の中にたくさんある他のRPG作品とはまた違う、一種バカバカしくもあり面白くもある内容です。「龍が如く」という作品自体、かっこいいだけではなく、ときに笑えたり驚きがあったりという楽しませ方でしたし、そういう目線は変わっていません。

主人公も変わったわけですし、今までの延長線上から小さな積み上げ、あるいは大きな積み上げをやるべき時期だろうという判断で、大胆に変えさせていただきました。

横山氏:ストーリー的にも、春日一番に多くの仲間がいるということを、正しく表現できるものはRPGだろうという判断です。また本作は、これまで作ってきた「ドラゴンエンジン」で制御しています。我々が持っているアクション制御の強みを生かして、RPGを作るという形を取らせていただきました。

――今回、ロゴの書体が変更されていますが、その狙いを教えて下さい。

名越氏:キャラクターの人間性もだいぶ違いますし、作品や主人公を「渋い」雰囲気から「元気」のある、やんちゃな雰囲気にしたかったという狙いがあります。ただ、ベースとしては裏社会などのダークな面もありますが、そのスレスレみたいな部分を考えると、このぐらいのところに針を振ってもいいんじゃないかということで、こうしたフォントに変えさせていただきました。キャラクターに沿った部分でのイメージチェンジと考えて貰えばいいと思います。

――冒頭のご挨拶で「分岐点になるような」とおっしゃっていましたが、名越さんとしては、今後「龍が如く」フランチャイズをどのように成長させていきたいとお考えですか?

名越氏:まずはこのシステムが受け入れられるかどうかを見届けたいですね。僕らは押し売りする気は無いですし、やっぱりアクションがあっての「龍が如くスタジオ」作品だよねという声が大きければ、その時はその時でまた戻したいと考えています。

ただ、こういうものも面白いねという提案をしたり、「JUDGE EYES」など別のフランチャイズでアクションを鍛えながら、IPとゲームジャンル、エンジンの当て込み方に今後いろんなバリエーションが作れたほうが、クリエイターとしての選択肢も増えていくと思います。まずはこれを成功させることによって、選択肢のカードが一枚増える、という形にしたいと思います。

本格的な現代劇のRPGって、意外と少ないです。「龍が如く」一作目も、発売当時は現代劇のアクションRPGが少なかったですし、それと同じような新鮮味を持ってトライしています。本作を、十数年ぶりにあのときの気持ちと同じく成功させたいなという願いを、非常に強く持っています。

――今作は新たな主人公、舞台、ゲーム性で作られているかなり新鮮な「龍が如く」だと思いますが、タイトルに「7」と付いている関係で、これまでのシリーズキャラクターの登場や、過去作との繋がりが気になります。その点はいかがでしょうか?

名越氏:まあ、桐生が二度と出ないと言った覚えはないですし(笑)。そこは積み上げたものと縁を切る部分と、面白く引っ掛ける部分はあります。ビジネスって、やっぱり成功事例をいつまでもしゃぶり尽くしたいわけですが、それをやると次に行けないというジレンマが起こるわけで。僕らは今回、基本的には縁を切ったという形を最初に決めて、だからこそジャンルまで変えたわけで、それを前提とした上でこういうくすぶり方もまだ許されるんじゃないか、という部分に関しては応えていきたいと考えています。

ただそのくすぶりが、新しいファンにとって理解できないものにする気はないです。一作目が出た頃に小学生だった人もとっくに成人してるわけですし、そこは意識しています。大事にしながら、いい感じで出せていけたらなと。

――先程の発表の中で、堀井さんにご挨拶したという話がありましたが、タイトルの使用以外にも言える範囲でどのようなお話をしたのかお聞かせください。

名越氏:言えない範囲のほうが大きいですが、堀井さんは「龍が如く」をユニークで面白い存在だと褒めてくださって、とても嬉しかったです。実はそういう話をしたことがなかったので。「JUDGE EYES」も面白いと言ってくださって、やってくれたんだなと。売上的にも社会やゲーム文化に対する貢献度も含めて、足元にも及ばない方ですが、そういう方に気にしてもらえてるんだということが嬉しかったです。

僕が大学生の頃に堀井さんの作品を遊んだりしていて、そうした普通のゲームファンとしての話をしながら、「名越くんは面白いものを作ってくれるし、面白いものを作ってくれる人が大事に扱ってくれるなら、そういうキーワードを出すのは構わないよ」と言ってくれたのは、一生懸命仕事していてよかったなと思っています。

――TGSで試遊ができるということですが、どのような内容となっていますか?

横山氏:今日ご覧になって頂いた横浜の街の中を、実際に回ったり敵と戦ったりという部分を、全体の章の中の一部分を切り出して、遊んで頂ける形になっています。試遊できる時間は15分ほどですし、マップが広すぎるので、全てを開放してはいません。ただ、何回か遊んでいただかないと遊び尽くせないかな、という量はご用意できると思っています。

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