五島市 ANAHDなど4社と共同でドローンによる離島間無人物流の実証実験実施  

ANAホールディングス株式会社(以下「ANAHD」)と五島市は、株式会社自律制御システム研究所(以下「ACSL」)、株式会社NTTドコモ(以下「ドコモ」)、株式会社プロダクションナップ(以下「NAP」)と協力し、長崎県五島市における有人島間にドローンを用いた物流網を構築し、二次離島地域住民の生活利便性を向上することを目指したドローンによる物流の実証を行う。

五島市は11の有人島と52の無人島からなる地方自治体である。住民サービスの観点から離島部の利便性の向上を目的とし、この11の有人島間の物流の将来にドローン物流の実運用を目指し、さらには雇用の創出を目指す事業を平成30年度から実施している。平成30年度は奈留島-前島間の物流実証において、人口24人の前島に模擬薬と食料品の輸送を試みた。

令和元年度事業では、五島市無人物流協議会(仮称)を設立し、発注から受け取りまでの仕組みの検討及び検証、ならびに市内でドローン物流オペレーションを担う人材を育成し、将来的な市内離島部でのドローン物流の実用化を目指す。

尚、本事業は内閣府地方創生推進交付金事業ドローンi-Landプロジェクトの一環として実施され、委託事業者として、ANAHDを採択している。

今後は、五島市無人物流協議会(仮称)を設立し、地域住民、域内の小売業者、医療事業者等と連携体制を構築し、今年度内に合計20日間の実証実験を行う。

◆実証実験概要

(1) 日時

第1期検証 9月25日(水)~10月4日(金)(予定)

第2期検証 2020年1月頃、10日間(予定)

(2) 飛行区間

福江島〜黄島および赤島

対象となる飛行区間

(3) 運搬物

生活用品、食品、医薬品等

◆各社の主な役割

ANAHD:ドローンの運航管理 (本事業の受託事業者)、協議会事務局

ACSL:機体の提供および運航サポート

ドコモ:ドローンの上空飛行に係るLTEネットワークの提供、およびdocomo sky™

(ドコモ スカイ)の運航支援基盤による上空の電波状況を考慮した運航計画の策定支援

NAP:運航サポート

五島市:本事業の発注者。検証対象となる地域及び関係者との調整等

※「docomo sky」は、株式会社NTTドコモの商標。

© 株式会社自動車新聞社