高齢ドライバー事故多発 車の急発進防止装置補助創設へ 横須賀市、神奈川で初

横須賀市役所

 高齢ドライバーによる交通事故が後を絶たない中、神奈川県横須賀市は28日、自動車のアクセルとブレーキの踏み間違いによる急発進を防ぐ装置に対し、取り付け費用の一部を助成する制度を11月にも創設する、と発表した。装置を普及させるため申請に年齢制限を設けず、約3千台分の予算を確保した。

 全国では、東京都や福岡県うきは市などが同様の制度を創設しているが、県内では初めて。

 市によると、量販店で市販されている急発進防止装置は3万円程度。そのうち取り付け費用の2分の1、または上限額1万6千円を市が補助する。市内に住む高齢者を主な対象とするが、家族も申請できるよう、申請者の年齢は問わない。

 上地克明市長が6月の定例会見で、助成を検討していると説明。市は今月30日開会の市議会9月定例会に、交通安全環境整備事業費5020万円を計上した19年度一般会計補正予算案を提出する。助成制度は20年度末までで、予算を使い切った時点で終了する。

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