【MLB】前田健太は打率.261 逆転打をLA紙も称賛「リーグ屈指の打撃で貢献できる投手」

敵地パドレス戦で適時打を放ったドジャース・前田健太【写真:AP】

投手ながら非凡な打撃センスを発揮、逆転2点打に「マエダの打撃が支え」

■ドジャース 6-4 パドレス(日本時間29日・サンディエゴ)

 ドジャースの前田健太投手は28日(日本時間29日)、敵地パドレス戦で5回2失点と好投。救援投手が同点に追いつかれて9勝目は消滅したものの、2回に自ら逆転の適時打を放つなど投打で活躍し、延長10回サヨナラ勝ちに貢献した。ロサンゼルスの地元メディアは、今季打率.261を誇る前田の打撃を称賛している。

 初回に2失点を喫した前田。しかし、これをバットで取り返してしまう。1点差に迫り、なおも1死満塁のチャンスで打席へ。右中間への2点適時打を放ち、これが逆転の一打となった。9回に守護神ジャンセンが1点のリードを守れず白星はならなかったものの、チームは延長10回サヨナラ勝ち。前田の投打での活躍も大きかった。

 地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」は、前田の逆転打が飛び出した場面について、8番のラッセル・マーティンを四球で歩かせたことにより、「今季ナ・リーグ屈指の打撃で貢献できる投手」の前田が打席に入ったことに言及。「マエダは(満塁の)チャンスを生かし、ライトに2点適時打を放ってドジャースにリードを与えた」と称えた。

 さらに、地元紙「オレンジカウンティ・レジスター」も「マエダの打撃が支えとなり、ドジャースが優位な位置に立った」と紹介。そして、「マエダは3年前、この球場でメジャーリーガーとしての第2打席目にホームランを放った。これが彼の唯一のホームランとなっている。この打席では、彼は適時打を放ち、(クリス)テイラーと(キケ)ヘルナンデスが得点した」と振り返っている。

 前田は2016年4月6日のメジャーデビュー戦を同じサンディエゴのペトコ・パークで迎え、6回5安打無失点の好投で勝利投手に。しかも、4回にソロ本塁打を放つ離れ業を演じていた。

 このヒットでシーズン12安打として、ブルワーズ時代の1999年に野茂英雄氏が記録した、日本人投手の年間最多安打記録に並んだ。試合後にはインスタを更新し、「あと1本打ったら野茂さんの記録更新。打ちたい。笑」と記録更新に意欲を見せた前田。元PL学園の4番として打者でも存在感を見せている。(Full-Count編集部)

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