「ぜひ宮崎へお越し下さい!」=県がサンパウロで魅力紹介=県人会創立70周年に合わせて

ジャパン・ハウスで県紹介をする河野俊嗣県知事

 「2週間後に宮崎で開催されるサーフィン大会で、ブラジルのガブリエル・メジナ選手が優勝してくれたら、彼のツイッターのフォロワー800万人を通じて、我が県への関心が高まるのではと期待している」―26日夜、宮崎県と在聖総領事館が聖市のジャパン・ハウスで「みやざきの夕べ」を共催し、河野俊嗣県知事は熱く県をアピールした。ブラジル宮崎県人会創立70周年で訪問した機会をとらえて開催されたもので、約100人のブラジルメディアや食品流通業者、日系社会団体代表らが招待された。

 宮崎市木崎浜海岸では9月7日からサーフィンの世界選手権「ワールドサーフィンゲームス」が開催され、昨年王者ガブリエル選手が参加予定。さらに日本では9月20日からラグビーワールドカップ、来年は五輪など世界規模のスポーツ大会が次々に開催される「ゴールデン・スポーツイヤーズ」に突入。宮崎は冬でも比較的に気候が温暖なため、スポーツのチームがこぞってキャンプをはることを、知事はアピールした。
 食文化の豊富さも強調。中でも宮崎牛は、5年に1度開催で「和牛のオリンピック」といわれる「全国和牛能力共進会」で、見事3大会連続で内閣総理大臣賞を受賞したと説明し、映画の祭典「アカデミー賞」授賞式後のパーティにだされる料理では、宮崎牛が2年連続で採用され、ハリウッドの有名俳優が堪能したとの逸話も披露した。

 さらに焼酎出荷量の5年連続日本一など、同県の強みを活かした取り組みが進んでいることを強調した。

挨拶する吉川農水大臣

 第4回日伯農業・食料対話のために来伯していた吉川貴盛農林水産大臣も出席し、日本移民史料館を視察して感激し「ぜひ多くの人に訪れてほしい」とコメントし、「宮崎は農林水産品の一大産地。その食文化をこうして発信していただけることは、政府の方針にも噛み合ったもの」と称賛した。

特別に持ち込まれた宮崎牛

 その後、会場をレストラン藍染に移し、山下博三県議会副議長が挨拶し、「数々の国際スポーツ大会に加えて、来年10月には国民文化祭が宮崎で開催されます。このような機会に、ぜひ本県にお越しいただき、神話の里の文化、歴史、食を体験していただければ」と呼びかけた。
 竹下達也宮崎県人会長の音頭で乾杯し、来場者は、特別に持ち込まれた宮崎牛を試食、名物の焼酎を試飲したほか、郷土料理のチキン南蛮、冷や汁、地鶏の炭火焼きなども味わった。

□関連コラム□大耳小耳

 外国人に人気のある宮崎の観光地を、河野知事に聞いたところ、天孫降臨神話の地「高千穂が一番では」とのこと。特に1200年以上の歴史を持つ高千穂神社、天照大神が「天の岩屋」に隠れた際に神々が集まって会議を開いたと言われる天安河原、神武天皇(初代)の父の生誕の地である日南市の鵜戸神宮、坂本龍馬が妻のお龍も訪れたという天逆鉾など、まったく枚挙にいとまがない。

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