【やまぐち深発見紀行】 No.157「白石・荒高町内有志手作りの『もりさま祭』」

 毎年9月1日開催の「もりさま祭」。荒高町内有志が準備・運営し、山口県立大学と野田学園高校の学生も祭りを盛り上げている。

 「もりさま」はかつてこの地にあった荒高神社の通称で、祭神は菅原道真公(天神様)。学問の神様としてはもちろん、火難よけの神様としての信仰もあつい。大内時代に大火があった時、天神様が森から白馬に乗って「火の用心せよ」と触れ回ったおかげで荒高が火難を逃れたという伝説も残る。

 会場の準備から運営まですべて同町内会有志が担当。2007年からは山口県立大学や野田学園高校の学生も参加し、アイデアや活気をもたらしている。

 9月1日は、八坂神社での神事に続いて午後3時半にNac(山口市中市町3)から長寿寺(山口市本町)まで学生らが神輿巡行。同寺境内では6時半から、自衛隊山口駐屯地音楽隊の演奏などのステージや夜店、毎年人気の福引きなど、催し盛り沢山だ。

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