ヒカキンは現金払い派?メルペイ「1億円キャンペーン」にユーチューバー起用のワケ

©株式会社マネーフォワード

巨額還元キャンペーンで決済サービス各社がシェア争いをする中、メルカリが「メルペイ」で、友人を招待すると1,000ポイントが付与されるキャンペーン「すすメルペイ」を開始したと発表しました。1人あたり最大1億ポイント(1億円相当)が上限。

キャンペーンを告知するテレビCMには、ユーチューバーのヒカキンと、はじめしゃちょーを起用。2人のテレビCM共演は初といいます。知名度トップクラスのユーチューバーをなぜ起用したのか。その背景には、キャッシュレスへの移行が進まない若年層の利用を促したい思惑があるようです。


キャッシュレスが進まない若年層

メルペイは、メルカリの売上金をメルカリ内の商品購入や、約135万ヵ所の加盟店で利用できるスマホ決済サービス。6月18日には、登録者数が200万人を突破しています。他の決済サービスと同様にQR・バーコード決済に対応。過去の利用実績をもとに、商品購入代金を翌月にまとめて支払えるサービス「メルペイ あと払い」があり、クレジットカードを持っていない若年層も利用できます。

メルカリが8月30日から開始したキャンペーン「すすメルペイ」では、メルカリのアプリ利用者から招待コードを受け取った人が、初めてメルペイで「本人確認」すると、双方に1,000ポイントが付与されるという内容です。ポイントの有効期限は付与された日を含めて40日。キャンペーン開始以前に、本人確認を完了している場合は、招待される人は対象外となります。

キャンペーン期間中は、ヒカキンとはじめしゃちょーがYouTubeやSNSなどでキャンペーンの訴求。特別招待コードを入力して、メルペイの本人確認を行った人数×1,000ポイント相当の企画費用を元に、2人がファンと一緒に特別イベントを実施予定です。

メルペイ ディレクター マーケティング責任者の山代真啓さんの説明によると、今回の取り組みは、これまでのクーポンや還元施策に続く新たな大型キャンペーンという位置づけ。メルペイの母体であるメルカリ利用者の約7割が10〜30代。しかし、若年層ほどキャッシュレス利用率は低くなっているといいます。

テレビを見ない若者に影響力を持つユーチューバー

「30〜40代の男性が金融リテラシーが高く、スマホ決済がまず使われます。若い世代はスマホ自体に親和性は高いですが、お金がそもそもたくさんありません。管理しやすいという観点でも現金に根強いニーズがあります。これが若年層にキャッシュレスが進まない要因。増税前でキャッシュレスの感心が高まるタイミングで、スマホ決済を使ってもらおうと今回のキャンペーンを実施します」(山代さん)

ユーチューバーを起用した理由は、若年層が商品を検討する際に口コミを参考にする度合いが高いことや、特にネットインフルエンサーの影響力が大きいことをあげました。

「昨今(若者が)テレビを見なくなっているという背景もありますし、ユーチューバーは若いお客さまに近い存在。単に人気や知名度があるということではなく、実際にメルペイをコンビニで使う様子が動画で、『あの人ができるなら私にもできそう』とお客さまに理解してもらえる影響力があります」(同)

キャンペーン後にユーザーが定着するかどうかについては、「メルペイはメルカリの売上金が使えるのが特徴。チャージをして使わなくていいのが、高い定着率の要因。一回使っていただければ、お得さに気づいてもらえる」と自信をのぞかせました。

キャッシュレス決済を使いこなしている、はじめしゃちょーに対して、遅れているほうだと記者発表会で話していたヒカキン。マネージャーと同行する際、どこでもキャッシュレス決済なのを見ているといい、「そろそろだよね。これを機に……」と笑っていました。