空母化決定の「いずも」、横浜に 10月5、6日一般公開

護衛艦「いずも」=2018年6月3日、横浜港

 海上自衛隊最大のヘリコプター搭載型護衛艦「いずも」が10月5、6の両日、横浜港大さん橋国際客船ターミナル(横浜市中区)で一般公開される。横浜入港は昨年6月以来3回目で、政府が事実上の空母への改修を決定して初めて。

 艦内の一般公開は、3年に1度開催される「自衛隊観艦式」に合わせて実施。海自横須賀基地を母港とし、全長248メートル、最大幅38メートルで、飛行甲板が空母と同様に艦首から艦尾まで貫いている。

 政府は甲板の耐熱性を高める改修を実施し、2023年ごろに米国製戦闘機F35Bの運用が可能になる予定。F35Bは短距離離陸や垂直着陸が可能なステルス戦闘機。防衛省が航空自衛隊に配備する前に、米軍のF35Bによる先行利用を想定している。

 日本が空母を保有すれば戦後初となり、最新鋭戦闘機の搭載で自衛隊と米軍による連携強化が進むと専守防衛の基本政策が崩れると懸念する声が上がっている。

© 株式会社神奈川新聞社