海の安全、父と守る 玉野海保、初の親子指導員2組

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海上安全指導員として決意を新たにする(左から)那須裕史さん、健太さんと大榮将人さん、良智さんの親子

 第6管区海上保安本部長が指定する海上安全指導員に那須健太さん(32)=瀬戸内市=と大榮将人さん(33)=玉野市=が新たに選ばれた。2人とも父が指導員を務め、30日に同市宇野の玉野港湾合同庁舎であった手帳交付式には親子で出席。親子そろっての現役指導員は玉野海上保安部管内で初めて。

 同保安部の花野一誠部長が指導員の証しの手帳と腕章を2人に手渡し「特に若い人への指導を期待しています」と励ました。那須さんは「海のレジャーを安全に楽しんでもらえるよう啓蒙(けいもう)に努める」、大榮さんは「出航前点検をしっかりするよう伝えたい」と意気込みを語った。

 交付を見守った父の那須裕史さん(61)は指導員歴35年、大榮良智さん(66)は同9年。「指導員はマニュアルのない世界。自分のやり方で海の安全に貢献してほしい」と目を細めた。

 指導員制度はプレジャーボートの増加に対応して民間有志による自主的な安全活動を推進しようと1974年に発足。同保安部管内では昨年度、11人が安全運航の指導や海上パトロールに取り組んだが、最年少の指導員が60歳と高齢化が課題だった。