「IR誘致を止める」 市民が連携、住民投票へ協議

IR誘致に反対する市民らが集まった準備会=29日夜、横浜市青葉区

 カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の誘致に反対する市民が連携する運動体を立ち上げるための準備会が29日夜、横浜市青葉区内で開かれた。市民団体などから約100人が集まり、「IR誘致を止める」で意見が一致。誘致の是非を問う住民投票や、誘致を表明した林文子市長に対するリコール(解職請求)を実現するための方策を協議した。

 参加者は、市長選以降、「白紙」としてきた市長が一転、決断した点について「市民の意思が問われていない」と批判。直接請求を目指して署名を集める方針を決め、署名活動の開始時期や請求内容を議論した。

 街頭でシール投票を行った団体は、大半の市民が反対していると説明。ギャンブル依存症の男性は「ギャンブル依存症で(回復や支援のための)施設につながるのはまれ。予備軍を放置すれば、犯罪を生み出す社会になる」と指摘した。

 準備会は、今夏の参院選比例代表にれいわ新選組から出馬した大西恒樹さんが呼び掛け、開かれた。今後、規模を拡大して会合を開くという。

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