ロイヤルズのグラス・オーナーが球団売却に合意

日本時間8月31日、ロイヤルズの会長を務めるデービッド・グラスの一家が、ミズーリ州を拠点とする実業家のジョン・シャーマンを中心とするグループに球団を売却することで合意に達したことが明らかになった。1年の空白を経てカンザスシティにメジャーリーグの球団が戻ってきた1969年以降、シャーマンらはロイヤルズの3代目のオーナーとなる。

グラスは今回の球団売却について「ロイヤルズを売却するという決断は、私たち家族にとって難しいものだった。私たちの目標は、地元に根差し、野球というゲームを心から愛し、ロイヤルズという球団を前進させてくれる人物を見つけることだった」とコメント。そして、「ジョン・シャーマンは私たちが求めていたものを全て持っている人物なんだ。ジョン・シャーマンを中心としたグループは、ロイヤルズを良い方向に導いてくれると思う」と新オーナーへの期待を口にした。

2000年にロイヤルズのオーナーとなったグラスは、長い低迷期を経て、2014年にワールドシリーズ進出。このときは惜しくも世界一には手が届かなかったものの、翌2015年にワールドシリーズ制覇を成し遂げた。「ワールドシリーズの優勝セレモニーに80万人以上のファンが集まってくれた光景は忘れることはないと思う」と当時のことを振り返ったグラス。「これまで球団を支えてくれたファンには感謝している。でも、ついに次の世代に球団を渡すときが来たんだ。ジョン・シャーマンは最適な人物だと信じているよ」とファンへの感謝と今後への期待を語った。

新オーナーとなるシャーマンは「この素晴らしい機会を与えてくれたグラス一家に心から感謝しています。カンザスシティの素晴らしい球団を保有する機会を得ることができて光栄です。ワールドシリーズを制し、ファンの情熱に応えることが私たちの目標です」とコメント。2015年のワールドシリーズ制覇以降、不甲斐ないシーズンが続くロイヤルズだが、新オーナーの下でどのようなチームに変貌を遂げるか注目したい。

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