「千年未来工藝祭」五感に響く

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夜市をイメージした空間に伝統工芸などのブースが並んだ千年未来工藝祭=8月31日、福井県の越前市AW―Iスポーツアリーナ

 福井県越前市が誇る和紙、打刃物、箪笥(たんす)をはじめとする工芸の魅力を五感で楽しむフェスティバル「千年未来工藝祭」が8月31日、市AW―Iスポーツアリーナで始まった。プロジェクションマッピングや音楽で彩られた幻想的な空間に、伝統工芸にとどまらない多様な手仕事を紹介する約130のブースやワークショップが集合。多くの若手職人らがブースに立ち、製品に込めた思いやストーリーを来場者に伝えていた。9月1日まで。

【連載】伝統工芸を千年未来へ…挑戦に迫る

 市と市内伝統工芸の若手職人らでつくる実行委員会が、昨年に引き続き開いた。今回も会場の演出はアジアの夜市をイメージし、非日常的な空間にブースの明かりがずらりと並んだ。メインアリーナには県内外の工芸のほか、さまざまな雑貨やアクセサリーなどの約90ブースが集合。台湾からの初出店もあった。

 目玉の一つとして、オランダの世界的アーティスト、テオ・ヤンセン氏が越前和紙を使って制作した作品「ストランドビースト(砂浜の生命体)」の2体のうち1体が登場。9月21日~10月27日にサンドーム福井で開かれる「テオ・ヤンセン展inふくい」(福井新聞社共催)を前に先行展示され、記念撮影を楽しむ親子連れも多かった。

 サブアリーナには、丹南の伝統工芸を中心にものづくりが楽しめるワークショップのコーナーが並んだ。同アリーナ隣の市武生中央公園「多目的グラウンド」はオアシスエリアと銘打ち、約20のキッチンカーや飲食販売のテントが集まった。地元の太鼓グループやアーティストらによるライブ演奏も行われた。

 2年連続で来場したという越前市の会社員女性(50)は「作り手の人たちと会話ができて興味が深まる。昔からある伝統工芸でも新しい挑戦をしているので、あらためて見直す機会になった」とお気に入りのブースを巡っていた。

 1日は午前10時から午後4時まで。

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