【MLB】ヤンキース傘下3Aの加藤豪将、地区制覇へ重要な決勝満塁弾「カトウがヒーロー」

現在はヤンキース傘下3Aに所属する加藤豪将(写真は2018年撮影)【写真:編集部】

加藤の決勝弾でスクラントンは地区単独首位に、地元紙の記者も称賛

 ヤンキース傘下3Aスクラントンの加藤豪将内野手が8月31日(日本時間1日)、本拠地でのブルージェイズ傘下3Aバッファロー戦に「7番・遊撃」でスタメン出場。19試合ぶりの一発となる決勝の10号満塁弾を放ち、チームを9-4での勝利に導いた。地元メディアも「カトウがヒーロー」と活躍を称えている。

 加藤は2点リードで迎えた2回先頭で四球を選び、味方のタイムリーで生還。4回無死一塁の場面では見逃し三振に倒れた。

 スクラントンは5回に逆転されるも、その裏にヒガシオカの犠飛で同点に。その後、2死満塁と絶好機を作って加藤が打席に立つと、1ボール2ストライクから左腕パノーンの6球目を捉えた。完璧な当たりに加藤は打った瞬間から“確信歩き”。右翼フェンスを越えた打球を見送り、地元ファンの大歓声の中でダイヤモンドを1周して、喜ぶチームメートに出迎えられた。

 マイナーリーグ公式サイトは「再びリードへ:カトウが9-4での勝利に貢献」とのタイトルでレポート。スクラントンはこの日の勝利で、同率首位だったメッツ傘下3Aシラキュースに1ゲーム差をつけてトップに立った。記事では「レイルライダースが、バイソンズ(バッファロー)を破りディビションで再びリードした」と伝えている。レギュラーシーズン残りわずか2試合で、地区制覇へ向けて貴重な1勝となった。

 さらに「4-4の同点にした5回に5得点をあげての勝利だが、この5回の5点のうち4点は、ゴウスケ・カトウの満塁ホームランによるものだった」と紹介。加藤が満塁弾を打った5回について詳細を記し「トレイ・アンバージーが死球を受け、再び満塁となり、これで、カトウが右翼へ満塁ホームランを打つ準備が整った。この本塁打でレイルライダースが8-4とリードした」としている。

 また、地元紙「タイムズ・トリビューン」でスクラントンの番記者を務めるコナー・フォリー記者は自身のツイッターで「最終結果:レイルライダース9、バッファロー4 ゴウスケ・カトウが今日のヒーローだ」と伝えた。

 加藤の今季3A通算成績は80試合出場、打率.275、10本塁打、43打点、OPS(出塁率+長打率).807に。8月は23試合出場で打率.316、3本塁打、17打点、OPS.939と活躍しており、優勝争いを繰り広げるチームの中で確かな存在感を示している。(Full-Count編集部)

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