藤井七段、史上最年少タイトルへ第一歩 王将リーグ入り 永世名人の谷川九段破る

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谷川浩司九段(右)に勝ち、王将リーグ入りを決めた藤井聡太七段(左)=1日午後、大阪市福島区、関西将棋会館

 将棋の高校生プロ、藤井聡太七段(17)が1日、大阪市の関西将棋会館で指された八大タイトル戦の一つ、第69期王将戦2次予選決勝で、永世名人(17世)の資格を持つ谷川浩司九段(57)=神戸市東灘区=を破り、初めて挑戦者決定リーグ戦に進出した。今後は史上最年少でのタイトル挑戦を目指す。

 王将戦のリーグは7人で争い、優勝者が渡辺明王将(35)=棋王、棋聖=に、例年1月に始まる7番勝負で挑む。リーグに豊島将之名人・王位(29)=尼崎市=や前王将の久保利明九段(44)=加古川市出身=ら強豪が名を連ねる中、藤井七段が挑戦者となれば、屋敷伸之九段(47)が持つタイトル挑戦の最年少記録17歳10カ月を抜く。

 この日、2人は公式戦初対戦。難解な中盤戦で藤井七段が敵陣に角を打つと、「読みが混乱した」と谷川九段。藤井七段が優勢に立ち、谷川九段が57手と異例の短手数で投了した。

 藤井七段は子どもの頃、谷川九段から指導対局で手ほどきを受けた経験がある。勝勢となった谷川九段から引き分けを提案され、泣きだしたという。この日の対局後「谷川先生の終盤の鋭い“光速の寄せ”は子どもの頃からの憧れ。対局を楽しみにしていた」と話した。

 一方、谷川九段は歴代単独3位の公式戦通算1325勝目が懸かっていたが、持ち越しに。「今日は私の内容が悪過ぎた。次の機会があれば、終盤の競り合いにできるようにしたい」と振り返った。(溝田幸弘)