不思議な陽光は変わらず【私鉄に乗ろう92】一畑電車 その15

1000系電車が2編成(4両)駐まっていました。手前はしまねっこラッピング。2014年(平成26年)入線した元東急電鉄1000系電車です。オリジナルの製造は1989年(平成元年)、一畑電車以外にも上田電鉄、伊賀鉄道で活躍しています。もう1編成が稼働中、一畑電車には全3編成6両です。

松江イングリッシュガーデン前駅から駅間は北松江線で最長の4.3km。松江しんじ湖温泉駅は相対式ホーム2面2線。側線に5000系の木質化改装車が駐まっています。

川跡駅から49分で到着しました。やはり宍道湖の車窓が素晴らしかったですね。

駅名標。1928年(昭和3年)北松江駅として開業。1970年(昭和45年)温泉が湧出したので松江温泉駅に改称されました。2001年(平成13年)現行のガラス張り駅舎が供用開始。2002年(平成14年)駅周辺の温泉街が「松江しんじ湖温泉」と命名されたのに合わせて駅名も松江しんじ湖温泉駅に改称。駅舎の前に足湯があります。

松江しんじ湖温泉駅には都合3回来ていますが、何故か駅舎の写真を1枚も撮っていないコトが判明。理由は本人にも分かりません。何か「カメラに触りたくなくなる」空気があるのかな。(ウソです)

出雲大社前駅に向けて川跡駅まで戻ります。5000系の木質化改装車に乗ります。この車両に乗るのは2度目。

車内は、島根県産の木材を使って改装されています。ボックス席はパーティションで仕切られています。なかなか良い雰囲気です。できれば仲の良いガールフレンドと乗りたいな。

車内の銘板。京王電鉄から一畑電車に来た平成10年(1998年)に京王重機で整備され、平成26年(2014年)後藤工業で木質化改装が行われたことが記されています。後藤工業は新型車両7000系を製造している会社です。

川跡駅に向かって戻ります。宍道湖の向こう側に陽光が射しています。この不思議な陽光は変わらずです。

一畑口駅。交換列車がないので1番線ホームに入りました。ここの駅舎もゆっくり眺めたい。一畑電車も駅舎撮影しますかね。

川跡駅に到着。1番線がこれから乗る出雲大社前駅方面、乗って来た電鉄出雲市駅行は一番右の3番ホーム、2番ホームは松江しんじ湖温泉駅行です。ご覧の通り、出雲大社前駅方面は前面に太陽が当たっています。ほぼ西に向かうのです。真逆光です。さて困った。言うまでも無く、帰路に撮れば正解なのですよ。

最新の車両に乗って、逆光の中、出雲大社前駅に向かいます。【私鉄に乗ろう92】一畑電車 その16 に続きます。

(写真・記事/住田至朗)

「【私鉄に乗ろう92】一畑電車 」一覧

© 株式会社エキスプレス