姫路灘のけんか祭り 10月本番へ神輿の修復開始「鑿入れ祭」

©株式会社神戸新聞社

激しく損傷した神輿の修復に取り掛かる「鑿入れ祭」=姫路市白浜町

 10月14、15日にある「灘のけんか祭り」に向けて、昨年の祭りで激しく傷んだ神輿の修復に取り掛かる「鑿(のみ)入れ祭」が1日、兵庫県姫路市白浜町の松原八幡神社で行われた。祭礼行事の運営を担う「年番」の東山地区から氏子約150人が集まり、祭りの成功を祈願した。いよいよ各地で秋祭りの準備が本格化する。

 けんか祭りは同神社の秋季例大祭の通称で、激しい神輿合わせで知られる。激しくぶつけ合うほど神意にかなうとされることから、例年、3基の神輿は屋根が割れ、擬宝珠は折れる。

 年番は旧灘七カ村が持ち回りで担当。毎年この時期に神輿の修繕を行い、本宮で神輿合わせを披露する。

 この日の神事では、亀山節夫宮司(82)が祝詞を奏上。続いて、白装束に身を包んだ同地区の大工棟梁、唐木芳彦さん(66)らが、神輿に指金を当てて測量する「丈量の儀」、真っ白なヒノキの角材にのみを入れる「鑿立の儀」を行った。シンボルカラーのピンクの鉢巻きを巻いた同地区の役員らも昇殿し、玉串を奉納した。

 大西雅之総代(56)は「令和になって初めての祭り。伝統をしっかりと受け継ぎ、安全で楽しい祭りにしよう」と氏子らに呼び掛けた。唐木さんは、7年前に続いて2回目の修復作業に臨む。「前回より激しくめげとって、直しがいがある。みんなが元気よく練れるように修復したい」と意気込んだ。

 神輿は29日までに修復が完了し、10月1日の「奉据祭」でお披露目される。(谷川直生)