カブス・ダルビッシュが登板回避 次回は予定通りに先発予定

オールスター・ブレイク以降、素晴らしい活躍を見せていたダルビッシュ有(カブス)だが、思わぬアクシデントが発生した。日本時間9月2日のブリュワーズ戦に先発予定だったダルビッシュは、右前腕の張りにより登板を回避し、代わりにタイラー・チャットウッドが先発。ジョー・マドン監督によると、次回は予定通りに先発できる見込みだという。

球団の公式発表によると、ダルビッシュは過去5先発のなかでも右前腕に張りを感じていたようだ。そんな状況のなかでも安定したピッチングを続け、先発ローテーションの中心的存在となっていたが、この日は大事を取って登板を回避。9月に入ってロースター枠が拡大し、投手運用にも多少の余裕が生まれたため、カブス首脳陣はダルビッシュに無理をさせず、休養を与える判断をした。

マドンは「彼が次回は予定通りに先発できると信じているよ。(右前腕の張りは)そんなに深刻な症状ではないけど、万全を期したかったんだ」とダルビッシュが軽症であることを強調。オールスター・ブレイク以降、9度の先発で55回1/3を投げ、3勝2敗ながら防御率2.93、奪三振72、与四球3と見事なパフォーマンスを続けている右腕は、今のところ、故障者リスト入りによる戦線離脱を回避できる見込みだ。

前腕部の張りは、トミー・ジョン手術を受ける必要のある故障の前兆となることが多い。ダルビッシュはレンジャーズ時代の2014年に同手術を経験しているが、投手コーチのトミー・ホットビーも「登板前に前腕部の張りを感じるのは、決して良いことではない。今回はダルビッシュに無理をさせず、次回登板に備えさせることにしたんだ」と語っており、少なくとも現時点では、大きな故障に繋がるような症状ではないと考えられているようだ。

マドンやホットビーが語ったように、故障者リスト入りを回避して予定通りに登板できるようであれば、次回は日本時間9月8日のブリュワーズ戦に先発することになりそうだ。

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