【U-18W杯】佐々木朗希のブルペン再開に国内外スカウト集結! 捕手「140キロ中盤は…」

スカウトの熱視線を浴びながらブルペン投球を行った侍U18の大船渡・佐々木朗希【写真:荒川祐史】

佐々木自身も手応え「日に日に良くなっています」

■台湾 3-1 日本(2日・機張)

「第29回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ」(全試合テレビ朝日系列・BS朝日・AbemaTVで放送)を戦う野球日本代表「侍ジャパン」高校代表の佐々木朗希投手が2日、この日行われた台湾戦中にブルペン投球を再開した。立ち投げで約60球、捕手・水上桂(明石商)が座った状態で約30球。約7割くらいの力で投球し、自身も手応えをつかんだ様子だった。

 復帰マウンドへの道筋ははっきりと見えた。8月26日の大学日本代表との壮行試合でできた右手中指のマメの完治に専念していたため、韓国入りしてから本格的な投球練習は行っていなかった。この日、気迫のこもった投球練習。指先の状態を問われると「日に日に良くなっています」と手応えを口にした。

 ボールを受けた水上は「(佐々木に)いいボールが来ていたよ、と伝えました。140キロ中盤くらいのスピードは来ていたと思います」と体感スピードを明かした。佐々木はマウンドの傾斜や、日本とは違うマウンドのプレートなどを確認していた。佐々木がブルペン投球を始めると、一塁側奥のブルペンにメジャーやNPBのスカウトが、駆けつけ熱視線を送るなど、最速163キロ右腕の注目度の高さを伺わせた。

 試合は降雨コールドで敗れ、試合後は悔しそうな表情を浮かべていた。「勝ちたかったですが、結果的に負けてしまったので明日、頑張ります」と気持ちを切り替えた。5日から始まるスーパーラウンドでの登板を目指し、佐々木は慎重に調整を進めていく。(楢崎豊 / Yutaka Narasaki)

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