長崎版「コミュコレ!」 長崎イノベーターミートアップ 起業家らキーマンが地域への思い語る

地域の可能性について意見を交わした「長崎イノベーターミートアップ」=長崎市出島町、コ・デジマ

 「長崎イノベーターミートアップ」と題したイベントが8月30日夜、長崎市内であった。長崎の起業家や、地域の魅力づくりに取り組む人たちが集い、地域の可能性について語った。
 東京・渋谷で開かれている「コミュコレ!」の長崎版。地域のキーマンを集め、それぞれの取り組みや思いを語り、地域の活性化につなげていく狙い。
 起業家のほか、新しい挑戦をしたい人たち約130人が参加。3テーマを設け、起業家らが各3人ずつ登壇した。司会は東京を拠点に各地でコミュニティーづくりを進める河原あず氏。「起業家精神×コミュニティー」のテーマでは平田研副知事らが登壇者と意見を交わした。
 コワーキングスペース「HafH(ハフ)」を運営する「KabuK Style(カブクスタイル)」(長崎市)の大瀬良亮代表は、長崎の潜在力の高さを評価する一方、遊び心が薄れつつあると現状を不安視。「(働き方改革などで)制約が増え、上からふたをされているイメージ。長崎から起業家が生まれにくい雰囲気になっているように感じる」と問題提起した。
 長崎の人の温かさを感じるという「TRIPLUS(トリプラス)」(横浜市)の秋山智洋代表は「成功するか失敗するか、ではなく、やりたいことをやることが大事」と強調。その上で「失敗の烙印(らくいん)を押されると次に続かない。失敗した人たちに拍手を送れる地域性が大切」と指摘した。

© 株式会社長崎新聞社