国立大学の入学定員が7年連続減、2020年度9万5,543人

文部科学省が8月30日現在で2020年度に予定する国立大学入学定員を集計したところ、学部は2019年度に比べて107人少ない9万5,543人で、7年連続で減少する見込みであることが分かった。

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文科省によると、学部は長崎大学が情報データ科学部を新設し、宇都宮大学と群馬大学が共同教育学部を設けるものの、旭川医科大学、山形大学、東北大学、滋賀医科大学など11校の医学部をはじめ、弘前大学、新潟大学、長崎大学、鹿児島大学で教育学部の定員削減を予定することなどから、国立大学全体の入学定員が減少する。医学部の定員削減は地域の医師不足を解消するために行われている医学部の臨時定員増が将来の需要予測に基づき、縮小したことなどが影響している。岐阜大学は教育学部の特別支援学校教員養成課程、鹿児島大学は教育学部の特別支援教育教員養成課程を廃止する。一方、大学院は福井大学が教育学研究科、島根大学が総合理工学研究科、北海道教育大学が養護教育専攻、和歌山大学が学校教育専攻、琉球大学が学校教育専攻と教科教育専攻を廃止するものの、大阪大学が工学研究科、和歌山大学が観光学研究科、宮崎大学が医学獣医学総合研究科など、9校が12研究科の定員増に踏み切るなどしたこともあり、全体の定員は312人増の5万9,494人となる。参考:

【文部科学省】令和2年度国立大学の入学定員(予定)について

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