タッチで119番通報 相模原市、10月1日から

端末の画面をタッチするだけで通報できる緊急通報システム

 相模原市は10月1日から、音声を聞き取りにくい人や発話が困難な人が会話をせずにスマートフォンやタブレット端末などを操作し、文字や写真で119番通報できるシステムの運用に乗り出す。利用には事前登録が必要で、市は9月から市民向けの説明会を開催し、登録を呼び掛ける。

 導入するのは、消防庁が全国での運用を目指している「Net119緊急通報システム」。インターネットを通じ、画面のタッチ操作で通報できる仕組みだ。自宅やよく行く場所の住所を登録でき、外出先でも衛星利用測位システム(GPS)を活用し、居場所が伝わるようになっている。

 通報した後、消防の担当者と直接やりとりできるチャット機能も。救急の場合はけがの程度、消防の場合は火災の程度などをボタンで選択して送信し、詳しい状況を文字や写真を使って伝達することが可能だ。

 消防庁によると、県内では厚木、海老名、座間、綾瀬市、清川村などが導入しているという。

 対象は相模原市民で、登録料は無料。説明会は9月7日に南区合同庁舎(南区相模大野)、8日に緑区合同庁舎(緑区西橋本)、14日にウェルネスさがみはら(中央区富士見)で開かれる。いずれも午後1時半~4時で、参加申し込みは不要。問い合わせは、市消防局電話042(751)9111(代表)。

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