“最後の夏”に思いはせる 多良木高野球部応援隊が解散総会

記念撮影をする多良木高野球部応援隊の解散総会に出席した地元住民ら=多良木町

 「多良木高野球部応援隊」の解散総会が8月31日、多良木町の交流館石倉であった。県立高再編で3月に閉校した同高の野球部を支援してきた町民らは、1年前の夏の戦いに思いをはせた。

 応援隊は、入学者の募集停止によって部員が減少する野球部を支援しようと2015年10月に結成。最後の部員に部活用バッグを贈ったほか、大会ではスタンドから熱い声援を送り続けた。

 総会には約40人が出席。会員数が個人延べ657人、法人79社にのぼり、総額約468万円の寄付が集まったことが報告された。

 “最後の夏”を率いた齋藤健二郎さん(70)も出席。現在は国府高野球部で指導している齋藤さんは、「国府でも孫のような子どもたちとじゃれ合っているのが楽しい。生徒の声であふれるような校舎が多良木に帰ってほしい。最後まで応援ありがとうございました」とあいさつ。「高校野球は生きがいの原点」と題して講演した。(園田琢磨)

熊本日日新聞 2019年9月2日掲載

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