遠足、お弁当楽しみ 人吉市で「一勝地曲げわっぱ」作り体験

一勝地曲げわっぱ作りに挑戦する参加者=人吉市

 人吉市相良町の市まち・ひと・しごと総合交流館「くまりば」で25日、県伝統的工芸品「一勝地曲げ」の体験会があり、人吉球磨の16組21人が曲げわっぱの弁当箱を作った。

 人吉球磨の歴史や文化を発信するくまりばをPRしようと、市が初めて企画。球磨村の一勝地曲げ職人淋正司さん(64)が協力した。

 参加者はあらかじめ準備された円筒形のヒノキに穴を開け、桜の皮と竹串を使って組み立てた。淋さんから「桜の皮はきつく締めて」「穴はきれいに並ぶように」などのアドバイスを受け、ヤスリで磨いて完成させた。

 あさぎり町の中村柊斗君(10)と優真君(8)兄弟は「初めて作ったけど上手にできた。遠足に持って行きたい」と笑顔で話した。(小山智史)

熊本日日新聞 2019年8月27日掲載

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