ベテラン職人もマジになる“スガキヤ”名物食器【動画あり】

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錆びにくいステンレスの板を機械にセット。お好み焼きに使うヘラのような形に打ち抜くと、先っぽを何度もローラーに通し薄く伸ばしていく。イチョウの葉っぱのように変わったら再び型抜き。先っぽが出っ張った独特の形、一体、何を作っているのか?

答えは「ラーメンフォーク」。愛知県民のソウルフード「スガキヤラーメン」を食べる時に使うオリジナル食器である。

作っているのは金属製洋食器の産地、新潟県・燕市にある工場「サクライ」。ベテラン職人でさえ「普通より難しい」と語るのが“くぼみ”をつける“ツボ押し”と呼ばれる工程。強くプレスしすぎると出っ張りまで変形するため、微妙な力加減ができるようペダル式を採用している。強すぎず、弱すぎず。ベテラン職人がマジになる瞬間だ。出っ張りに4本の歯を入れた後、少しだけ曲げるのは麺をすくいやすくするため。最後にバフと呼ばれる研磨器具で磨き上げ、スガキヤの名物食器が完成する。

ラーメンフォークを考案したのは創業社長の菅木周一氏。オイルショックの影響で省エネ・節約が待ったなしの時代、大量に箸が捨てられているのを見て、使い回しの効く“れんげ”との合体を思いつく。1978年「箸よさらば」のキャッチコピーで登場。現在のデザインは2代目。今ではニューヨークの近代美術館で展示販売されており、海外での評価も高い。        【工場fan編集局】