集中豪雨、駅で浸水 横浜市は避難勧告発令、土砂崩れも

構内にあふれ出た水を処理する駅員ら=3日午後8時ごろ、横浜市西区の横浜駅

 大気の状態が不安定になった影響で、県内は3日夜、東部を中心に雷を伴う激しい雨が降り、県が横浜市金沢区に設置した雨量計では午後9時までの1時間に73ミリの雨を観測した。県と横浜地方気象台は、同市南部の9区に土砂災害警戒情報を発表し、市は危険な崖地沿いの地域の計約2300世帯(約5千人)に避難勧告を発令した。

 JR東日本横浜支社によると、同市戸塚区のJR戸塚駅ホームの天井から雨漏りしたほか、地上出口から地下通路に雨が流れ込んで数センチ浸水した。同市西区の横浜駅でも中央通路が一時浸水し、駅員らが排水作業に追われた。

 横浜駅を利用していた同市中区の男性会社員(82)は「駅が水浸しになるなんて、びっくりした」と話していた。

 同市金沢区の池子隧道付近では土砂崩れが発生。車1台が巻き込まれたが、けが人はなかった。

 東京電力神奈川支店によると、同日午後8時50分現在、同市旭、泉区で約5300世帯が停電した。

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