防疫へ探知犬巡回 宮崎空港

乗客の荷物のにおいをかぐ検疫探知犬=3日午前、宮崎市・宮崎ブーゲンビリア空港

 家畜伝染病の国内への侵入を防ごうと、農林水産省の動物検疫所門司支所鹿児島空港出張所は、宮崎市の宮崎ブーゲンビリア空港に検疫探知犬を毎月派遣している。探知犬は国際線の入国検査場で、肉製品や果物など持ち込み禁止品が旅行者の荷物に入っていないか警戒に当たる。
 畜産業が盛んな南九州の防疫徹底のため、鹿児島空港(鹿児島県霧島市)に6月から地方空港として全国で初めて配備。ビーグル犬の「モモ号」で、同出張所管内の宮崎ブーゲンビリア空港に7月から毎月不定期に派遣し、抜き打ち検査を行っている。
 同出張所は3日、報道機関向けに活動を公開。韓国から同空港に乗客81人が到着すると、探知犬は場内を歩き回りながら荷物一つ一つのにおいをかいでいた。
 同日は県と同出張所による旅行者への防疫啓発イベントもあった。同出張所の渡邊富義所長は「犬と人間が協力し、家畜伝染病ウイルスを含む恐れのある製品の国内流入を防ぎたい」と話していた。

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