県内障害者の雇用促進を 県庁で支援月間開始式

 「障がい者雇用支援月間」(9月)の開始式が3日、県庁であった。障害者の雇用促進に貢献した企業3社と、優秀な勤労者4人の表彰もあり、県内の企業や就労支援機関の関係者約60人が参加した。
 宮崎労働局によると、民間企業に義務付けられる障害者の法定雇用率(従業員45.5人以上)は2.2%。昨年6月時点で県内企業の達成率は63.6%(全国3位)、雇用率の平均は2.4%(同7位)。
 式で、河野知事は「雇用の多さだけでなく、各職場で障害者の特性に応じてしっかり働けるかという質の面も問われる」とあいさつ。障がい者雇用優良事業所と優秀勤労障がい者の表彰式もあり、知事らが賞状を1人ずつ手渡した。
 県知事表彰を受賞した宮島修さん(36)=高原町西麓=は自閉症で、霧島酒造霧島ファクトリーガーデン(都城市)に17年間勤務。グランド・ゴルフコースの芝刈り技術が高く、「芝を刈って、きれいになる様子が好き」と話していた。
 ほかの受賞者は次の通り。
 【県知事表彰】障がい者雇用優良事業所=シンコー(都城市)丸栄宮崎(宮崎市)▽優秀勤労障がい者=牛飼美幸(国富町)
 【高齢・障害・求職者雇用支援機構理事長努力賞表彰】障がい者雇用優良事業所=日の丸タクシー(宮崎市)▽優秀勤労障がい者=磯貝幸代(国富町)今泉和大(宮崎市)

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