　強い台風13号は、あす5日(木)の午後、暴風域を伴って先島諸島にかなり接近する見込み。先島諸島を中心に猛烈な風が吹いて猛烈なしけとなりそうだ。暴風や高波に厳重な警戒が必要だ。

台風は発達しながら北上中

　強い台風13号は、きょう午前3時には石垣島の南にあって、1時間に約15キロの速さで北へ進んでいる。中心の気圧は980ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は35メートル。

　台風は今後、発達しながら先島諸島の南を北上する見通し。あす午後には、暴風域を伴って先島諸島にかなり接近する見込みだ。その後、7日(土)にかけて東シナ海を北上する予想となっている。

暴風・高波

　先島諸島では、今夜から非常に強い風が吹いてうねりを伴った大しけとなる見込み。台風の接近に伴い、あす昼前からは猛烈な風が吹き、あす夜には猛烈なしけとなりそうだ。

　沖縄本島地方でも、あす午後には非常に強い風が吹いて海は大しけとなり、台風の進路によっては暴風となって猛烈なしけとなるおそれがある。

　暴風やうねりを伴った高波に厳重な警戒が必要だ。また、6日(金)から7日(土)にかけて、奄美地方や九州でも風が強くなり、波が高くなるおそれがある。

　先島諸島や沖縄本島地方では、台風の接近に伴って南から暖かく湿った空気が入り、大気の状態が不安定となる見込み。あすは、台風本体の発達した雨雲により、雷を伴った非常に激しい雨が降り、大雨となる所がありそうだ。

　土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に注意が必要だ。

　台風の接近に伴い、先島諸島では今夜遅くからあす未明にかけて、潮位の高くなる所がありそうだ。海岸付近の低地での高潮による浸水や冠水にも注意が必要となる。