ヒット中の超実写版『ライオン・キング』から生まれた、サントラではないもう一つの映画音楽、ビヨンセの初プロデュース作品です。映画から生まれる音楽作品にはサントラ以外に映画のイメージから作られるインスパイアード・アルバムがありますが『ライオン・キング』に声優として出演し2曲を提供したビヨンセはそのどちらの枠をも超えた全く新しい映画音楽を作リ上げました。作品は映画のストーリーに沿って全て新曲で展開されますが各曲の頭に映画でのセリフが挿入され、アルバムがまるで新たなサントラのように聞こえてきます。
ビヨンセはR&B、ヒップ・ホップと言ったブラック・ミュージックのルーツが全てアフリカにあることを、子供にも理解できるストーリーを使って示しているのです。ビヨンセ以下Jay-Z、ファレル・ウィリアムス、チャイルディッシュ・ガンビーノ（ドナルド・グローヴァー）、ケンドリック・ラマー、他アフリカン・アーティストらによる演奏にはアフリカン・ミュージックへの敬意と愛情が感じられます。
（ソニーミュージック・配信）＝北澤孝
