水没、通行止めなど 集中豪雨被害まとめ 

構内にあふれ出た水を処理する駅員ら=3日午後8時ごろ、横浜市西区の横浜駅

 3日夜に県内東部を中心に降った激しい雷雨による被害について、県は4日午前5時時点で、横浜市内で建物の一部破損1棟(磯子区)、床上浸水9棟(磯子区7棟、戸塚区2棟)、床下浸水3棟(南区1棟、泉区2棟)、同市と鎌倉市の5カ所で崖崩れがあったと発表した。けが人は確認されていない。

 県警によると、横浜市南区中里4丁目の道路が約15メートルにわたって隆起し、同区蒔田町の道路では数カ所が陥没した。同市港南区では日野中央2丁目を中心に車両約30台が水没したり、冠水した道路で立ち往生したりしたという。横浜横須賀道路日野インターチェンジ(IC)と県道との接続部が冠水して泥がたまった影響で、同ICが一時、通行止めとなった。

 県が同市金沢区に設置した雨量計では、午後9時までの1時間に73ミリの雨を観測。県と横浜地方気象台は同市南部の9区に土砂災害警戒情報を発表し、市は危険な崖地沿いの地域の計約2300世帯(約5千人)に避難勧告を出し、4日午前0時20分に解除した。

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