【月間アウォード】8月の受賞者が決定

日本時間9月4日、メジャーリーグ機構は4つの月間アウォード(月間最優秀選手、月間最優秀投手、月間最優秀新人、月間最優秀救援投手)について、8月の受賞者を発表した。月間最優秀選手にはアレックス・ブレグマン(アストロズ)とアリスティデス・アキーノ(レッズ)、月間最優秀投手にはマイク・クレビンジャー(インディアンス)とジャック・フラハティ(カージナルス)、月間最優秀新人にはヨルダン・アルバレス(アストロズ)とアキーノ、月間最優秀救援投手にはアロルディス・チャップマン(ヤンキース)とフェリペ・バスケス(パイレーツ)が選出された。

ブレグマンは両リーグ最高の出塁率.487(月間100打席以上)をマークしたほか、両リーグ2位の打率.404と14二塁打、同3位の長打率.747と各部門で好成績を残し、8月開始時点で.909だったOPSは.976へ上昇。9月最初の2試合でさらに上昇して.985となり、これはマイク・トラウト(エンゼルス)とネルソン・クルーズ(ツインズ)に次ぐリーグ3位の数字である。また、月間最優秀選手に選出されるのは、昨年6月に続いてキャリア2度目となった。一方のアキーノは、打率.320、14本塁打、出塁率.391、長打率.767の好成績をマークし、メジャーで過ごす初めての1ヶ月で月間最優秀選手に選出(今年7月までのメジャー出場は昨季の1打席のみ)。本塁打を放つたびにメジャー最速記録を塗り替え、月間14本塁打はフランク・ロビンソン(1962年8月)とグレッグ・ボーン(1999年9月)の球団月間記録に並んだだけでなく、リーグ新人月間記録も更新した。

クレビンジャーは故障により前半戦の大部分を欠場したものの、後半戦に入って本領発揮。8月は6度の先発登板で36回2/3を投げ、5勝0敗、防御率1.96、51奪三振と素晴らしい成績を残した。日本時間7月4日から9連勝中であり、同期間の防御率は1.86となっている。一方のフラハティは、月間防御率0.71(38イニングで自責点3)という驚異的な数字をマークし、クレビンジャーとともにキャリア初の月間最優秀投手に選出された。前半戦を防御率4.64で終えたフラハティだが、後半戦は防御率0.98と絶好調。エースと呼ぶに相応しいピッチングを続け、好調・カージナルスの快進撃の立役者となっている。

メジャー昇格以降、新人とは思えない活躍を続けているアルバレスは、その打棒に陰りを見せず、6月から3ヶ月連続となる月間最優秀新人に選出された。8月は打率.309、9本塁打、26打点、出塁率.425、長打率.670をマーク。月間最優秀新人を3度受賞するのは、2017年のアーロン・ジャッジ(ヤンキース)以来の快挙である。一方のアキーノは、こちらも新人離れした活躍で月間最優秀選手と月間最優秀新人を同時受賞。日本時間9月3日にはメジャー史上最速で通算15本塁打(通算122打席目)に到達した。

チャップマンは9度のセーブ機会を全て成功させたほか、相手打者を打率.083に封じ込め、5月に続いて今季2度目の月間最優秀救援投手に選出された。8月の球速ランキングではトップ11のうち8つをチャップマンが占めており、「メジャーの速球王」が夏場を迎えてエンジン全開となっている。一方のバスケスは、プレイヤーズ・ウィークエンドで「Nightmare」のニックネームを背負ってプレイしたように、打者にとって「悪夢」のような存在となり、後半戦は防御率0.59という驚異的な数字を残している。チームの不調もあって8月は3セーブに終わったが、被打率.125、防御率0.87の好成績をマーク。月間最優秀救援投手に選出されるのは昨年7月に続いてキャリア2度目となった。

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