日立システムズ、空撮写真から3次元モデル生成可能なクラウドサービス提供開始

株式会社日立システムズ(以下:日立システムズ)は、ドローン空撮の代行、撮影した画像の加工と診断、データの保管・管理などをワンストップで支援する「ドローン運用統合管理サービス」を提供している。

今回、ドローン空撮写真からの「3次元モデル生成」や「診断」「管理」などを、ユーザー自身がボタン操作で行うことのできるクラウドサービスを追加し、2019年8月30日から提供開始した。

これにより、比較的シンプルな構造の建物や、小規模な構造物などについては、3次元モデル生成から点検や劣化箇所管理までをユーザー自ら行うことが可能になる。

「ドローン運用統合管理サービス」の画面例

具体的には、構造物全体を網羅するように撮影した2次元画像(写真)があれば、構造物の3次元モデルを生成する「3次元化」や、写真と3次元モデル上の位置を紐付けることで構造物と劣化箇所を一元管理する「3次元管理台帳」などの機能を、ユーザーが直接クラウド上のメニューを操作して簡易に利用することができる。

また、価格体系もこれまでの月額定額制から、利用する機能やデータ処理する画像枚数単位に課金する月額従量制に変更したため、初期費用なしで利用状況に応じたスモールスタートが可能。これにより、従来は自社でデータ加工技術者を育成できなかった企業、点検規模や頻度の問題からソフトウェア導入が難しかった企業などでも、3次元モデルを活用した点検や劣化箇所管理などを行うことができる。

■価格(税別)

* 初期費用:不要 * 経常費用:基本使用料:30,000円/月(必須)

点検機能利用料:70,000円/月(利用月のみ)
AIを用いた劣化抽出機能利用料:200円/画像1枚(利用した場合のみ)
3次元モデル生成機能利用料:30円/画像1枚(利用した場合のみ) ※i-Constructionを想定した場合の画像は、縦方向90%、横方向60%のラップ率に応じた枚数が必要

ドローン運用統合管理サービス

全国のサービス拠点やクラウド基盤を活用し、ドローンの操縦や撮影代行、撮影した画像の加工と分析、パブリッククラウドも活用したハイブリッドクラウド環境でのデータの保管・管理、業務システムとのデータ連携を支援するサービス。

2017年11月にはドローンで撮影した2次元画像(写真)から構造物全体の3次元モデルをクラウド上で生成し、構造物の劣化箇所が全体のどこにあるかを紐付けて管理できる機能を強化した。これにより、構造物管理時の紙図面から3次元モデルへの移行や、構造物点検時の目視から写真利用への移行などを実現している。

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