ナショナルズ・バレット 4年ぶりのメジャー復帰

日本時間9月4日、ナショナルズ傘下AA級ハリスバーグでプレイするアーロン・バレットが2015年以来4年ぶりとなるメジャー復帰を決めたことが明らかになった。バレットは2015年9月にトミー・ジョン手術を受けたあと、マイナー契約でナショナルズに残ってメジャー復帰を目指していたが、ついにその目標が達成される日がやってきた。

AA級ハリスバーグのマシュー・ルクロイ監督は、FNBフィールドのマウンド付近に選手とコーチを集め、バレットを自身の隣に立たせた。「今日は我々のチームの勝者を発表しようと思う」と話を切り出したルクロイは、「この男は、私やコーチ、選手たちに刺激や感動を与えてくれる選手だった」と続け、感極まった様子を見せたあと、「キミの監督を務めることができて光栄だった。でも、キミにメジャー復帰を伝えることができるのは、もっと光栄なことだよ」と語り、バレットにボールを手渡してメジャー復帰が決定したことを伝えた。

チームメイトから手荒い祝福を受けたバレットは、2015年9月にトミー・ジョン手術を受けたあと、左足首の骨棘を除去する手術を受け、さらに翌2016年には骨折した肘を再建する手術も行った。メジャー2年目の2015年を最後にメジャーの舞台から姿を消し、昨季からようやくマイナーでのプレイを再開したが、メジャーで最後の登板から4年以上の時を経て、ついにメジャー復帰が実現した。

もちろん、今回の昇格は決して「思い出作り」のためのものではない。ナショナルズは現在ポストシーズン進出争いを繰り広げており、ブルペンのクオリティに不安を抱えている。今季AA級で50試合に登板して52回1/3を投げ、0勝2敗31セーブ、防御率2.75、62奪三振、被打率.199をマークしたバレットは、チームに必要な戦力としてメジャーから声を掛けられたのだ。

2015年以来4年ぶりにスプリング・トレーニングに参加したバレットは、今春を振り返り、「キャンプ1日目からメジャー復帰を果たし、メジャーのマウンドで投げることだけを目標にしてきた」とコメント。「ナショナルズは、僕が健康なときに何ができるかを知っていると思う。あとはそれを僕が証明するだけだね」とメジャー復帰に向けての意気込みを口にした。

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