東洋大OBが大活躍!? 9/15MGCはここが凄い!

【MGC特集】選手の横顔と五輪への道のり

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森尾 伊久美

TOYO Press Editor

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陸上競技を中心に、東洋大学のスポーツを取材しています。

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 2020年東京五輪のマラソン代表選考レース「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」が9月15日に開催されます。東洋大学の卒業生が多くする今回の大会。大学構内でポスターを見かけたという方は多いのではないでしょうか?

 東京五輪に出場する3名の代表枠のうち、2枠を競います。TOYO Pressではレース当日まで、MGC特集を組み、発信します。第1回の今回は、出場する東洋大学OBの5名の選手を「私的に」紹介。あわせて、2020年東京五輪の内定のしくみを解説します。(TOYO Press 森尾伊久美)

東洋大OBが5名出場

(東洋大学OBOGの参加を伝えるポスター、東洋大学卒業生・甫水会連携推進課提供)

山本浩之選手

2009年経済学部卒、コニカミノルタ所属。
よく、「山本三兄弟の人?」と聞かれるのですが、違います(笑)。1年次から箱根駅伝に出場し、4年次にはエース区間の2区を走って東洋大学の初優勝メンバーになりました。中高時代から強かったように思われそうですが、実は高校まではサッカー部。本格的に陸上を始めたのは大学からという、異色のランナーです。持ち味の粘りの走りでMGC出場権を獲得しました。

山本憲二選手

2012年経済学部卒、マツダ所属。
山本三兄弟の長男。3年次の箱根駅伝では10区で区間賞を獲得し、4年次には3区を走って総合優勝に貢献しました。2度のサブ9(フルマラソンで2時間9分を切ること)を達成し、「4強」を崩しにかかるダークホースとして密かに注目しています。最近では、験担ぎだという長髪がトレードマークで「ちょんまげランナー」などと言われていますが、遠目には美少女にしか見えません…。

  • ※山本三兄弟=長男・憲二、次男・信二、三男・修二(旭化成)の3兄弟。3人とも東洋大学陸上部出身で、合わせて10年間、東洋大学で走り続けた。

設楽悠太選手

2014年経済学部卒、Honda所属。
2018年の東京マラソンでは、2時間6分11秒で、16年ぶりに日本記録を更新しました。大学時代は箱根駅伝4連覇のメンバーで、3年連続区間賞の輝かしい実績。MGCに向けて、大学までずっと一緒に陸上をやってきた双子の兄・啓太選手(日立物流所属)と北海道で合宿をし、自信をつけた様子です。マイペースな性格が、ペースメーカーのつかないMGCでは強みになるかもしれません。

高久龍選手

2015年経済学部卒。ヤクルト所属。
3年次の箱根駅伝で8区区間賞を獲得し、チーム総合優勝。7月の函館ハーフでは2位と、調子を上げてきている様子です。2018年の福岡国際マラソンでは自分の給水を設楽悠太選手に渡すなど、マラソンのたびに給水に失敗した選手に自分の給水をあげる姿は、まさにスポーツマンシップのお手本。東洋大OBの5人の中では唯一、ワイルドカードでMGC出場権を獲得しました。

服部勇馬選手

2016年経済学部卒。トヨタ自動車所属。
2015年全日本大学駅伝では1区を担当し、弟・弾馬選手(トーエネック所属)にタスキリレー。三大駅伝では、東洋大学が最後に優勝した駅伝になりました。箱根駅伝ではエース区間の2区で連続区間賞。2018年福岡国際マラソンで大会14年ぶりの日本人優勝を果たし、大迫傑選手、設楽悠太選手、井上大仁選手とともに「4強」と呼ばれています。MGCコースを何度も試走し、準備万端です。

9月15日、東京五輪代表に決まるのは上位2名

 2020年に行われる東京五輪に出場できるのは3名。そのためには、選考レースであるMGCに出場する必要がありますが、誰でも出られるわけではありません。2017年夏〜19年春のMGCシリーズと呼ばれる指定の大会で、順位とタイムをクリアすればMGC出場権を獲得できます。また、MGCシリーズ以外の大会でも条件を満たしたら、ワイルドカードという枠でMGC出場権を獲得できます。

 15日開催のMGCでは、優勝・準優勝の2名がタイムに関わらず東京五輪代表に内定します。当初は確実なのは優勝者のみでした。「MGCシリーズで、MGC派遣設定記録である2時間5分30秒(男子)を突破した最上位者」であれば3位でも内定する可能性がありましたが、突破者はゼロ。その結果、MGC2位の選手がタイムに関わらず自動的に東京五輪代表に内定する運びとなりました。

 では、代表3人目はどのようにして選ぶのでしょう。2019年冬〜20年春にかけて実施されるMGCファイナルチャレンジで、派遣設定記録を上回り、最も速いタイムを出した選手が内定します。派遣設定記録は「2時間5分49秒(男子)」。この数字の意味、何だかわかりますか?大迫傑選手が持っている現在の日本記録が、2時間5分50秒。なんと、日本代表になるなら日本記録を超えてね!というメッセージなのです。マラソン強化戦略プロジェクトリーダーの瀬古利彦さん、なんて粋なんだ…。 

(2020年東京五輪代表内定までの流れ、筆者作成)

 今回のMGCで2位までに入れなかったからといって、代表内定を諦める必要はありません。MGCファイナルチャレンジで設定記録、すなわち日本記録が突破されなければ、MGC3位の選手がそのまま代表に内定します。さらに、怪我や病気などで五輪当日に日本代表が欠員することのないよう、MGC4位と5位の選手が補欠になります。MGCで上位に入ることは、決して意味のないことではありません。

8:50号砲、男子はTBSテレビ系列で生中継

 MGCは東洋大学OB以外にもたくさんのスター選手が集結する大会です。男子31名、女子12名という、超エリートランナーだけの大会。現地での応援はもちろん、レースの模様は生中継されるので、テレビの前からも応援できます。見逃せません!

2019年9月15日(日)

マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)

8:50 男子スタート TBSテレビ系列・TBSラジオ

9:10 女子スタート NHK総合テレビ・NHKラジオ

(続く)

TOYO Pressは、9月15日のMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)開催に合わせ、MGC特集を組みます。特集記事の一覧は以下のリンクからも閲覧できます。