鷹デスパイネ「これが最終目標ではない」2発で174人目の通算150本塁打

ソフトバンクのアルフレド・デスパイネ【写真:藤浦一都】

初回に31号ソロを放つと、8回の32号で大台に到達

■ソフトバンク 5-1 楽天(4日・ヤフオクドーム)

 ソフトバンクのアルフレド・デスパイネ外野手が4日、本拠地ヤフオクドームの楽天戦で史上174人目の通算150本塁打を達成した。この日は初回と8回に1試合2本塁打の活躍でチームを勝利に導ち、2本目の本塁打で150号の節目に到達した。

 やっぱり頼れる4番だ。初回、中村晃の2ランで先制した後、則本昂大から貴重な31号ソロ。「則本は日本を代表するピッチャーだが、ミスして甘い球を投げたのでコンタクトすることができた」と3点目を奪い取った1本目の本塁打を振り返った。

 8回には記念の通算150号となる32号ソロ。2番手の安楽から右翼スタンドへと突き刺し「日本で150本打てたことは嬉しいが、これが最終目標ではないし、これからも増やしていきたい。ホークスに来て3年目。ファンの支えがあってのこと」と、ファンの応援に感謝していた。
 
 左背部起立筋損傷で8月18日に登録を抹消され、2軍戦を経ずして9月1日の西武戦で急遽、1軍に復帰した。その時チームは5連敗中。「テレビでチームの試合を見ながら、1日でも早く復帰してチームの力になりたい、勝利に貢献したいと思っていた。西武との3試合目で復帰して、そこから3連勝できたのは嬉しいよ」。復帰戦で連敗を止め、そこから3連勝とし、声が弾んだ。

「2週間ケガで離れてバッティングはまだ好調ではない。まだまだ上げていきたい」と、2本の本塁打にも決して満足することはない。残り試合も僅かだが、まだまだ混戦模様の今季のパ・リーグ。デスパイネは「100%の力で戦うだけ。みんなで優勝を手にするという気持ちで戦っていくよ」と気合を入れていた。(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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