非常に強い台風13号は、5日昼過ぎにかけて宮古島付近を通過する見込み。先島諸島では5日夜にかけて猛烈な風や猛烈なしけが続くため、暴風や高波、高潮に厳重な警戒が必要だ。

　非常に強い台風13号は5日午前10時、宮古島の南およそ60キロにあり、1時間に15キロの速さで北へ進んでいる。中心の気圧は950ヘクトパスカル、中心付近の最大瞬間風速は60メートル。台風は非常に強い勢力で5日昼過ぎにかけて宮古島付近を通過し、その後7日（土）にかけて東シナ海を北上する見込み。

暴風・高波

先島諸島では、台風の接近に伴い非常に強い風が吹いており、海上はうねりを伴った大しけとなっている。先島諸島は5日夜遅くにかけて猛烈な風が吹き、5日夜のはじめ頃にかけて猛烈なしけが続く見込み。沖縄本島地方でも、5日は大しけとなり、5日夜から6日（金）明け方にかけて暴風や猛烈なしけとなる所がありそうだ。暴風や、うねりを伴った高波に厳重な警戒が必要だ。また、6日から7日にかけて、九州の東シナ海側でも風が強まり、大しけとなる所がある見通し。

大雨・雷・突風

沖縄地方では台風周辺や台風本体の雨雲がかかり、大気の状態が非常に不安定となっている。沖縄地方は6日にかけて、台風周辺や台風本体の発達した雨雲がかかるため、雷を伴った非常に激しい雨が降り、大雨となる見込み。西日本から東日本でも太平洋側を中心に、台風周辺の湿った空気が流れ込んで大気の状態が不安定となっているため、6日にかけて局地的に激しい雨が降る予想だ。

　6日昼までに予想される雨量（多い所）
　　沖縄地方　　200ミリ
　その後、7日夕方までの24時間に予想される雨量（多い所）
　　沖縄地方　　50～100ミリ

　低い土地の浸水に警戒するとともに、土砂災害、河川の増水、落雷や竜巻などの激しい突風に注意が必要だ。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めたい。

高潮

　台風の接近に伴い、沖縄地方では潮位の高くなる所がある見込み。5日夜のはじめ頃から6日明け方にかけて、海岸や河口付近の低地では高潮による浸水や冠水に厳重な警戒が必要だ。
　なお、潮位が堤防を越えなくても、潮位が高い中で高波があると、波が海岸堤防を越えて浸水するおそれもある。高潮や、高潮と重なり合った波浪による浸水などにも、厳重な警戒が必要となる。