「万葉集全20巻朗唱の会にいざなう会」(玉井晶夫会長)は5日、元号「令和」の典拠となった梅花の宴の様子を再現した模型を高岡市に贈呈した。
越中国守を務めた万葉歌人、大伴家持が編さんしたとされる万葉集や令和について、分かりやすく紹介しようと製作。玉井会長(同市)が企画し、彫刻家の丸山幸一さん(射水市)が手掛けた。
模型は高岡市万葉歴史館の協力を得て、家持の父、旅人が大宰府で開いた梅花の宴を再現した。旅人や家持、家持の叔母、坂上郎女(さかのうえのいらつめ)、山上憶良(やまのうえのおくら)ら12体は粘土で作り、和紙を染めた万葉衣装を着せた。梅やランがあしらわれている。
贈呈式には玉井会長と丸山さん、高橋正樹市長、新谷秀夫市万葉歴史館学芸課長が出席。玉井会長は「梅花の宴の情景を表現した。令和に親しむきっかけになるように活用してほしい」と話した。
模型は当面の間、市役所1階ロビーで展示する。