トッパンフォームズとブルーイノベーション、棚卸作業オートメーション化ソリューションに関する協業合意

トッパン・フォームズ株式会社(以下:トッパンフォームズ)とブルーイノベーション株式会社(以下:ブルーイノベーション)は、ドローンやロボット、RFID、画像認識技術を活用した倉庫内棚卸作業のオートメーション化ソリューションの開発・展開に関する協業について合意した。

協業の第一弾として、ドローンでRFIDタグを読み取ることで倉庫内棚卸作業を省力化する仕組みの実証実験サービスを今秋から提供開始する。

実証実験サービスで確認する内容は以下の通り。

項目 内容

ICタグ選定 管理対象物に最適なICタグを選定します

貼付位置選定 ICタグを貼り付ける最適な位置、ICタグの向きを選定します

ドローンによる読み取り実験 ドローンを飛行させて、RFIDによる読み取りを実施することで、RFID読み取り可能なドローン飛行範囲(ドローンからICタグの距離、ドローンの飛行高度)、ドローン飛行方法(移動速度、移動ルート)、作業工数(充電なしで飛行可能な推定移動範囲、トータルで必要な推定作業時間)を確認します

安全性・安全対策の確認 ドローンを安全に飛行させるための運用方法の確認や、それに合わせた飛行訓練を行います

読み落とし対策確認(オプション) ドローンで読み落としが発生した場合のフォロー方法(ハンディー端末などの他機器を使用して読み取り可能か)を確認します

検証レポート作成(オプション) RFID読み取り検証についてのレポートを作成し、納品致します

トッパンフォームズは、「RFID」を中心に利用用途に応じたICタグなどの媒体、システムをトータルで提供可能なIoTソリューションを強みとしている。

一方ブルーイノベーションは、「One Command Full Mission」をテーマに、複数のドローンを毎回複雑な設定や操作をすることなく一つの指示で自動的に業務を達成することが可能な「Blue Earth Platform(BEP)」と、BEPのサブシステムである独自の自己位置推定技術による屋内自動飛行を強みとしている。

屋内のソリューションについては、2019年6月、最小限のカスタマイズでソリューション開発可能なインドアフライトプラットフォーム「BI AMY」を開発した。センサーでマーカーを検知し自己位置推定技術±1cmの精度で、施設にマーカーを貼るだけで簡単にセッティングが可能。

また、自由に屋内のソリューションを開発でき、ゲーム感覚の親しみやすいユーザインタフェースで操作ができるなど、斬新なデザインのドローンで構成されている。

両社の強みを融合し、RFIDタグの読み取りが可能なドローンとロボットを連携させた倉庫内棚卸作業のオートメーション化ソリューションを開発・展開することで、顧客の課題解決、社会課題の解決へと貢献していくとしている。

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