トランポリンで空中技体得 県スキー連盟モーグルスポーツ少年団

モーグルのエア演技の感覚を磨くため、児童にトランポリンを指導する池田さん(左)

■第一人者池田さん(立山)指導

 県スキー連盟フリースタイル部のモーグルスポーツ少年団は、エア演技で空中を舞う感覚を磨くため、立山町立山小学校体育館でトランポリンの練習を本格的にスタートさせた。県内のトランポリン競技の第一人者、池田雅計(まさかず)さん(61)=同町宮路=が指導する。池田さんはフリースタイルスキーで全日本チャンピオンになった経験を生かし「将来、少年団からモーグルの五輪選手を出したい」と張り切っている。 (立山・上市支局長 井波光雄)

 池田さんは、30代半ばでフリースタイルスキーから生涯スポーツのトランポリン競技に転向。現在、県体操協会トランポリン委員会副委員長を務める。

 自身がフリースタイルスキーに取り組んでいたときも練習にトランポリンを採用。雪のないオフシーズンの練習になるだけでなく「初心者でも宙返りや体をひねる技の感覚を身に付けやすい」とメリットを話す。スキー場ではゲレンデを登る必要があり、エアの練習回数が限られるが、トランポリンでは何度でも気軽に練習できるという。

 モーグルスポーツ少年団の池原明監督(68)=富山市南大場(大山)=は「エアの基礎を身に付けるのにトランポリンは最適。ウオータージャンプと組み合わせ、技術向上に役立てたい」と意気込む。

 団員の立山町利田小学校4年、塚田真央さんは「池田さんにトランポリンでバックフリップ(後方回転)を分かりやすく教えてもらった。技を磨き、雪の上でも完璧に演技できるようにしたい」と話した。

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