避難所運営の心得、提言 熊本地震・教訓まとめ本に 熊本市一新校区

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熊本地震の避難所運営の教訓をまとめた本を発行した一新校区自治協議会の毛利秀士会長(中央)ら=熊本市中央区

 熊本市中央区の一新校区の住民らが、熊本地震の際の避難所運営で得た教訓や提言をまとめた本を発行した。現場での経験や生の声を基に、災害時の対応策や心得などを記している。

 一新小には2016年4月16日の本震後、最大で約1600人が避難した。自治会の役員ら住民で対策本部を組織し、被災者の安否確認や救援物資の配布、炊き出しなどに当たった。

 本は一新校区の自治協議会と自主防災クラブが発行。A5判112ページで「避難場所の確保」「水・物資の配給」「心身の健康管理」などの10章構成。運営に携わった当時の校長や消防団、医師ら12人の証言も掲載した。

 16年9月にも避難所での出来事などを記録した冊子を作成しているが、同協議会の毛利秀士会長(77)は「今回は現場で起きた問題点や課題にどのように対応したか、今後どう解決すべきかを具体的にまとめた」と話す。

 2日には、毛利さんら3人が一新小と市危機管理防災総室に本を寄贈した。

 防災の関係機関や支援してもらった自治体などに配るほか、希望者には千円で販売する。マインドTEL096(324)7600。(酒森希)

(2019年9月6日付 熊本日日新聞朝刊掲載)